フランスと国境を接するベルギーの町エルクリンヌで、農家がうっかり国境石を移動させ、ベルギーの国土面積が1000平方メートルほど広くなってしまうハプニングがありました。幸いなことに、両国間の重大な外交問題には発展せずに済んでいます。
620キロにわたって広がるベルギーとフランスの国境は、200年以上前に設置された境界石によって隔てられています。
ところがこの境界石のうち、両国の国境を定めたコルトレイク条約締結前の1819年に設置された石が、最近になって2.29メートル離れた場所に移動しているのが見つかりました。
この農家が自分の畑に沿って境界石を動かしたために、ベルギーの国土は思いがけず1000平方メートルほど広くなりました。