日銀黒田総裁「円買い介入適切」“大規模金融緩和”は継続 - Easy News

日銀にちぎんの黒田くろだ総裁そうさいは26日にち、大阪おおさかで開ひらかれた関西かんさいの経済けいざい団体だんたいの懇談こんだん会かいのあと記者きしゃ会見かいけんし、今月こんげつ22日にちに政府せいふ・日銀にちぎんが実施じっしした円えん買かい介入かいにゅうについて、「財務ざいむ大臣だいじんの判断はんだんで、過度かどな変動へんどうに対にたいする必要ひつような対応たいおうとしてされたものと理解りかいしていて、適切てきせつなものだ」と述のべました。そのうえで「日本にっぽん銀行ぎんこうとしては政府せいふとも緊密きんみつに連携れんけいしつつ、金融きんゆう・為替かわせ市場しじょうの動向どうこうやわが国わがくに経済けいざい物価ぶっかへの影響えいきょうを十分じゅうぶん注視ちゅうししていく」と述のべました。

「物価ぶっか上昇じょうしょうは一時いちじ的てき」大だい規模きぼ金融きんゆう緩和かんわを続つづける姿勢しせい強調きょうちょう

これに先立さきだって、関西かんさいの経済けいざい団体だんたいとの懇談こんだん会かいであいさつした黒田くろだ総裁そうさいは、今いまの物価ぶっか上昇じょうしょうは資源しげん高だかや円えん安やすなどによる一時いちじ的てきなものだとしたうえで、賃金ちんぎんの上昇じょうしょうを後押あとおしするため、大だい規模きぼな金融きんゆう緩和かんわを続つづける姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

この中なかで、黒田くろだ総裁そうさいは今いまの物価ぶっか上昇じょうしょうについて「国内こくないの需要じゅようの盛り上もりあがりによるものというよりも、資源しげん高だかや為替かわせ円えん安やすなどに伴ともなうコスト高だかを背景はいけいとしたものと考かんがえられる。国際こくさい商品しょうひん市況しきょうが上あがり続つづけるということでもないかぎり、物価ぶっかの押し上おしあげ圧力あつりょくは、年明としあけ以降いこう、徐々じょじょに小ちいさくなっていくと予想よそうされる」と述のべ、今いまの物価ぶっか上昇じょうしょうは一時いちじ的てきなものだという認識にんしきを示しめしました。

そのうえで「金融きんゆう緩和かんわを継続けいぞくすることにより需要じゅよう面めんからしっかりと経済けいざいを支ささえ、賃金ちんぎんの上昇じょうしょうを伴ともなう好こう循環じゅんかんの形成けいせいを後押あとおししていきたい」と述のべ、大だい規模きぼな金融きんゆう緩和かんわを続つづける姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

これに対にたいし、三井みつい住友すみとも銀行ぎんこうの頭取とうどりで大阪おおさか銀行ぎんこう協会きょうかいの高島たかしま誠まこと会長かいちょうは「円えん安やすの進行しんこうや長期ちょうき金利きんりの上昇じょうしょう圧力あつりょくも見みられるなど、先行さきゆきは不透明ふとうめいさを増ましている。こうしたさまざまな外部がいぶ環境かんきょうの変化へんかを踏ふまえたうえで、大だい規模きぼな金融きんゆう緩和かんわ政策せいさくの効果こうかと副作用ふくさようの両面りょうめんを検証けんしょうしつつ、市場しじょうと対話たいわを重視じゅうしした柔軟じゅうなんな政策せいさく運営うんえいを進すすめてもらえるようお願おねがいしたい」と述のべました。