“北朝鮮が弾道ミサイル2発発射” EEZ外に落下と推定防衛相 - Easy News

防衛ぼうえい省しょうによりますと、29日にち午後ごご8時じ47分ふんごろと8時じ53分ふんごろ、北朝鮮きたちょうせんの西岸せいがん付近ふきんから弾道だんどうミサイル合あわせて2発はつが東ひがしの方向ほうこうへ発射はっしゃされました。

2発はつはいずれも最高さいこう高度こうどがおよそ50キロ、飛行ひこう距離きょりが300キロ程度ていどで、日本にっぽんのEEZ＝排他はいた的てき経済けいざい水域すいいきの外側そとがわの北朝鮮きたちょうせんの東岸とうがん付近ふきんに落下らっかしたと推定すいていされています。

この発射はっしゃによる航空こうくう機きや船舶せんぱくへの被害ひがいの情報じょうほうは入はいっていないということです。

北朝鮮きたちょうせんは28日にちも弾道だんどうミサイル2発はつを発射はっしゃしていて、防衛ぼうえい省しょうによりますと、北朝鮮きたちょうせんが弾道だんどうミサイルを2日にち続つづけて発射はっしゃしたのは初はじめてだということです。

北朝鮮きたちょうせんによるミサイル発射はっしゃは巡航じゅんこうミサイルも含ふくめてことし21回かい目めで、防衛ぼうえい省しょうは引き続ひきつづき情報じょうほうの分析ぶんせきを進すすめるとともに、警戒けいかい・監視かんしを続つづけています。

浜田はまだ防衛ぼうえい相しょう「断だんじて容認ようにんできない」北朝鮮きたちょうせん側がわに抗議こうぎ

浜田はまだ防衛ぼうえい大臣だいじんは、防衛ぼうえい省しょうで記者きしゃ団だんに対にたいし、北朝鮮きたちょうせんが29日にち午後ごご8時じ台だい、2発はつの弾道だんどうミサイルを東ひがし方向ほうこうに向むけて発射はっしゃしたことを明あきらかにしました。

北朝鮮きたちょうせんは28日にちも弾道だんどうミサイルを発射はっしゃしていて、防衛ぼうえい省しょうによりますと、2日にち連続れんぞくで弾道だんどうミサイルを発射はっしゃするのは初はじめてだとしています。

いずれも落下らっかしたのは北朝鮮きたちょうせん東岸とうがん付近ふきんで、日本にっぽんのEEZ＝排他はいた的てき経済けいざい水域すいいきの外側そとがわと推定すいていされるとしています。

▽1発はつ目めは午後ごご8時じ47分ふんごろ、

▽2発はつ目めは午後ごご8時じ53分ふんごろ、

いずれも北朝鮮きたちょうせん西岸せいがん付近ふきんから東ひがし方向ほうこうに向むけて発射はっしゃし、最高さいこう高度こうど50キロ程度ていどで、300キロ程度ていど飛行ひこうしたと推定すいていされるということです。

これまでのところ、航空こうくう機きや船舶せんぱくなどの被害ひがいの情報じょうほうは確認かくにんされていないとしています。

浜田はまだ大臣だいじんは、今回こんかいの発射はっしゃについて「きのうも弾道だんどうミサイルを発射はっしゃしたばかりだ。挑発ちょうはつを一方いっぽう的てきにエスカレートさせるような、立て続たてつづけの発射はっしゃも含ふくめ、一連いちれんの北朝鮮きたちょうせんの行動こうどうはわが国わがくに、地域ちいきおよび国際こくさい社会しゃかいの平和へいわと安全あんぜんを脅おびやかすものであり断だんじて容認ようにんできない」と述のべ、北朝鮮きたちょうせん側がわに対にたいし、北京ぺきんの大使館たいしかんルートを通をつうじて抗議こうぎしたことを明あきらかにしました。

岸田きしだ首相しゅしょう情報じょうほうの収集しゅうしゅうと分析ぶんせきなどを指示しじ

北朝鮮きたちょうせんから弾道だんどうミサイルの可能かのう性せいがあるものが発射はっしゃされたことを受うけて、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、

▽情報じょうほうの収集しゅうしゅうと分析ぶんせきに全力ぜんりょくを挙あげ、国民こくみんに対にたいし、迅速じんそく・的確てきかくな情報じょうほう提供ていきょうを行おこなうこと、

▽航空こうくう機きや船舶せんぱくなどの安全あんぜん確認かくにんを徹底てっていすること、

それに、

▽不測ふそくの事態じたいに備そなえ、万全ばんぜんの態勢たいせいをとることを指示しじしました。

政府せいふ官邸かんていに緊急きんきゅう参集さんしゅうチームを招集しょうしゅう

政府せいふは、総理そうり大臣だいじん官邸かんていの危機きき管理かんりセンターに設置せっちしている官邸かんてい対策たいさく室しつに関係かんけい省庁しょうちょうの担当たんとう者しゃをメンバーとする緊急きんきゅう参集さんしゅうチームを招集しょうしゅうし、情報じょうほうの収集しゅうしゅうと被害ひがいの確認かくにんなどにあたっています。

韓国かんこく軍ぐん “北朝鮮きたちょうせんが短距離たんきょり弾道だんどうミサイル2発はつ発射はっしゃ”

韓国かんこく軍ぐんの合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、北朝鮮きたちょうせんが29日にち午後ごご8時じ48分ふんごろから57分ふんごろにかけて、西部せいぶのピョンアン（平安へいあん）南道みなみどうスンチョン（順じゅん川がわ）付近ふきんから日本海にほんかいに向むけて短距離たんきょり弾道だんどうミサイル2発はつを発射はっしゃしたと発表はっぴょうしました。

韓国かんこく軍ぐんは、アメリカ軍ぐんとともに詳くわしい分析ぶんせきを急いそいでいます。

米べい韓かん両国りょうこくは、4年ねんぶりに本格ほんかく的てきな野外やがい機動きどう訓練くんれんを含ふくむ合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうを実施じっししたのに続つづき、29日にちまでの4日間にちかん、アメリカの原子力げんしりょく空母くうぼ「ロナルド・レーガン」も参加さんかして日本海にほんかいで共同きょうどう訓練くんれんを行おこないました。

また、アメリカのハリス副ふく大統領だいとうりょうが29日にちに韓国かんこくを訪問ほうもんし、ユン・ソンニョル（尹いん錫すず悦えつ）大統領だいとうりょうと会談かいだんしたあと、南北なんぼくを隔へだてる非ひ武装ぶそう地帯ちたいを視察しさつし、米べい韓かん同盟どうめいの結束けっそくを示しめすことで北朝鮮きたちょうせんをけん制けんせいしたばかりで、2日にち連続れんぞくでの発射はっしゃの背景はいけいには北朝鮮きたちょうせん側がわの強つよい反発はんぱつがあるとみられます。

ことし21回かい目め 2日にち連続れんぞくの発射はっしゃ

防衛ぼうえい省しょうなどによりますと、北朝鮮きたちょうせんが弾道だんどうミサイルなどを発射はっしゃしたのはことしに入はいって21回かい目めです。

発射はっしゃは28日にちに続つづき、2日にち連続れんぞくです。

これまでに、1月つきに7回かい、2月つきに1回かい、3月つきに3回かい、4月つきに1回かい、5月つきに4回かい、6月つきは1回かい、先月せんげつに1回かい、今月こんげつに2回かい、それぞれ弾道だんどうミサイルなどの発射はっしゃを繰り返くりかえしています。

今月こんげつは25日にちと28日にちに相次あいついで発射はっしゃしていて、2日にち連続れんぞくとなります。

これまでの20回かいのうち、17回かいは弾道だんどうミサイルと推定すいていされもう1回かいも弾道だんどうミサイルの可能かのう性せいが指摘してきされています。

残のこりの2回かいは長距離ちょうきょり巡航じゅんこうミサイルなどと推定すいていされています。

このうち、28日にちに発射はっしゃされた弾道だんどうミサイルについて防衛ぼうえい省しょうは、北朝鮮きたちょうせん西岸せいがん付近ふきんから2発はつを東ひがし方向ほうこうに向むけて発射はっしゃしたことを明あきらかにしています。

いずれも変則へんそく軌道きどうで飛行ひこうした可能かのう性せいがあり、落下らっかしたのは日本にっぽんのEEZ＝排他はいた的てき経済けいざい水域すいいきの外側そとがわと推定すいていされるとしています。

最近さいきんの発射はっしゃ【詳細しょうさい】

北朝鮮きたちょうせんによる弾道だんどうミサイルなどの発射はっしゃはことしに入はいり、これで21回かいに上のぼり、異例いれいの高たかい頻度ひんどで繰り返くりかえされています。

28日にち午後ごご6時じすぎには首都しゅとピョンヤン（平壌ぴょんやん）郊外こうがいのスナン（順安じゅんあん）付近ふきんから日本海にほんかいに向むけて短距離たんきょり弾道だんどうミサイル2発はつを発射はっしゃしました。

韓国かんこく軍ぐんによりますと飛行ひこう距離きょりは360キロ余あまりで、高度こうどは30キロ余あまりで、音速おんそくの6倍ばいにあたるマッハ6で飛行ひこうしたということです。

また今月こんげつ25日にちには北西ほくせい部ぶピョンアン（平安へいあん）北道ほくどうのテチョン（泰たい川がわ）付近ふきんから日本海にほんかいに向むけて短距離たんきょり弾道だんどうミサイル1発はつを発射はっしゃしています。

韓国かんこくの通信つうしん社しゃ、連合れんごうニュースは、2回かいのいずれも低ひくい高度こうどで飛行ひこうし、変則へんそく的てきな軌道きどうで落下らっかするロシアの短距離たんきょり弾道だんどうミサイル「イスカンデル」の改良かいりょう型がたが発射はっしゃされた可能かのう性せいに重おもきを置おいて軍ぐんが分析ぶんせきを進すすめていると伝つたえています「イスカンデル」の改良かいりょう型がたは、探知たんちや迎撃げいげきが難むずかしいとされていて北朝鮮きたちょうせんとしては、韓国かんこく側がわのミサイル防衛ぼうえい網もうを突破とっぱする能力のうりょくの向上こうじょうをねらっているとみられています。

北朝鮮きたちょうせん 3年ねん前まえにもスンチョン（順じゅん川がわ）付近ふきんから発射はっしゃ

北朝鮮きたちょうせんは、3年ねん前まえの2019年ねん10月つき31日にちにも、今回こんかいと同おなじ西部せいぶのピョンアン（平安へいあん）南道みなみどうスンチョン（順じゅん川がわ）付近ふきんから、日本海にほんかいに向むけて短距離たんきょりの飛ひしょう体たい2発はつを発射はっしゃしていました。

韓国かんこく軍ぐんは、飛行ひこう距離きょりはおよそ370キロ、高度こうどは90キロに達たっしたと発表はっぴょうしていました。

一方いっぽう、北朝鮮きたちょうせんの朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう機関きかん紙し「労働ろうどう新聞しんぶん」は翌日よくじつ、「超ちょう大型おおがたロケット砲ほう」の発射はっしゃ実験じっけんに成功せいこうしたとし、実験じっけんの成功せいこうについて、「連続れんぞく射撃しゃげき体系たいけいの完璧かんぺき性せいが検証けんしょうされた」と伝つたえていました。

北朝鮮きたちょうせんミサイル発射はっしゃを7回かい連続れんぞくで発表はっぴょうせず沈黙ちんもく続つづける

北朝鮮きたちょうせんは、ことし5月つき以降いこうに発射はっしゃした弾道だんどうミサイルについて、7回かい連続れんぞくで発表はっぴょうしておらず、異例いれいの沈黙ちんもくを続つづけているとの指摘してきが出でています。

北朝鮮きたちょうせんは、弾道だんどうミサイルの発射はっしゃ後ご、空中くうちゅうで爆発ばくはつするなど明確めいかくに失敗しっぱいしたケースを除のぞき、多おおくの場合ばあい、国営こくえいメディアを通をつうじて翌日よくじつまでに発表はっぴょうし、技術ぎじゅつの向上こうじょうをアピールするとともに、アメリカなどをけん制けんせいするメッセージを発信はっしんしてきました。

例たとえば、ことし3月つきに発射はっしゃ実験じっけんに初はじめて成功せいこうしたと発表はっぴょうした、新型しんがたのICBM＝大陸たいりく間かん弾道だんどうミサイル級きゅうの「火星かせい17型がた」の発射はっしゃの際さいは、サングラス姿すがたのキム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）総そう書記しょきが立ち会たちあう中なか、ミサイルを格納かくのう庫こから搬出はんしゅつし、発射はっしゃするまでの過程かていを国営こくえいテレビが大々的だいだいてきに放送ほうそうしていました。

北朝鮮きたちょうせんが、弾道だんどうミサイルの発射はっしゃを発表はっぴょうしないねらいについて韓国かんこくの通信つうしん社しゃ、連合れんごうニュースは「ミサイルの性能せいのうを具体ぐたい的てきに公開こうかいしないほうが、対外たいがい的てきな注目ちゅうもく度どを高たかめ、圧力あつりょくを与あたえられると判断はんだんしている可能かのう性せいもある」という見方みかたを伝つたえています。

一方いっぽう、先月せんげつに発射はっしゃした巡航じゅんこうミサイルについてはキム総そう書記しょきの妹いもうと、キム・ヨジョン（金きん与あずか正ただし）氏しが談話だんわを通をつうじて発射はっしゃ地点ちてんは、韓国かんこく軍ぐんの発表はっぴょうとは異ことなると指摘してきしたうえで、「軌道きどうが明あきらかになれば、南みなみはおじけづくだろう」と強調きょうちょうしていました。