2021年にマイクロソフトの共同創設者のビル・ゲイツと離婚し、6月にビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長を辞任したメリンダ・フレンチ・ゲイツが、また新たな株式を受け取った。
2021年の秘密の離婚調停で和解してから3年後、ゲイツは27年間連れ添った元妻のフレンチ・ゲイツに引き続き株式を譲渡している。フレンチ・ゲイツは10月8日、新たに12億ドル(約1790億円)相当の株式を受け取ったと報告した。これにより彼女の資産は302億ドル(約4兆5000億円)に達し、世界で12番目に裕福な女性となっている。
現在の保有資産が1059億ドル(約15兆8000億円)のゲイツは、自動車販売会社AutoNation(オートネーション)の7.1%の株式、4億7000万ドル(約700億円)相当をフレンチ・ゲイツに譲渡したと報告した。これにより、ゲイツの同社株の持分は約18%となり、その時価総額は12億ドル(約1792億円)相当となる。
また、フレンチ・ゲイツは、6億9000万ドル(約1030億円)相当のカナディアン・ナショナル鉄道の1%の株式も受け取った。この株式は、彼女が離婚調停ですでに受け取った同社の1.6%の株式に追加される。フォーブスは、ビル・ゲイツが現在、同社の0.4%の株式(3億ドル相当)を所有していると推定している。
これらの最新の株式譲渡が、フレンチ・ゲイツが6月にビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長を辞任した際に贈与されるとされた125億ドル(約1兆8600億円)の一部であるかどうかは不明だ。この株式譲渡の詳細は公開されておらず、ゲイツとフレンチ・ゲイツの代表者はコメントを控えている。
フォーブスの推定によれば、ゲイツとフレンチ・ゲイツは二人で合計450億ドル(約6兆7200億円)以上を慈善活動に寄付している。この額は、主にビル&メリンダ・ゲイツ財団を通じて599億ドル(約8兆9440億円)以上を寄付しているウォーレン・バフェットに次ぐものだ。
フレンチ・ゲイツは、今後の自身の慈善活動に大きな計画を持っている。5月に彼女は、女性や少女の権利を支援するために3年間で10億ドル(約1493億円)を寄付することを約束した。また、2022年には6億7400万ドル(約1006億円)を新たな財団のPivotal Philanthropies(ピボタル・フィランソロピーズ)に投入した。彼女は今後、この財団を通じてさらに多くの慈善活動への寄付を行う可能性が高い。