(1)手や手に持った固い物で, 物や体に強い衝撃を与える。 打つ。 目的は, 破壊, 音を出す, 攻撃, 注意を喚起, 確認, その他いろいろある。
「クルミを金づちで~・いて割る」「太鼓を~・く」「ドアを~・く」「手を~・く」「相手の頭を~・く」「お母さんの肩を~・く」「スイカを軽く~・いてみる」「奥(オキ)には平家ふなばたを~・いて感じたり/平家 11」
(2)「たたき{(1)}」にする。
「アジを~・く」
(3){(1)}のような動作をする。
「パソコンのキーを~・く」「大つぶの雨が屋根を~・く音がする」
(4)人の意見を問う。 たずね聞く。
「専門家の意見を~・く」「僕が瀬川君の意中を~・いて見たのです/破戒(藤村)」
(5)門や戸を叩いて, 来意を告げる。 また, 訪れて教えを請う。
「師の門を~・く」「南の隅の間より, 格子~・きののしりて入りぬ/源氏(空蝉)」
(6)攻撃する。 悪口を言う。 手ひどく批判する。
「徹底的に~・く」「マスコミにさんざん~・かれた」
(7)値を安くさせる。 値切る。
「値を~・いて買う」
(8)(多く「…口をたたく」の形で)言う。 しゃべる。
「無駄口を~・く」「大口を~・く」「陰口を~・く」
(9)(鳴き声が戸を叩く音に似ることから)クイナが鳴く。
「おしなべて~・く水鶏(クイナ)に驚かば上(ウワ)の空なる月もこそ入れ/源氏(澪標)」
‖可能‖ たたける
︱慣用︱ 肩を~・尻を~・底を~・太鼓を~
叩(タタ)けば埃(ホコリ)が出る
表面は正しく見えても, 細かくせんさくすれば悪い点が出てくるものだ。
叩(タタ)けよさらば開かれん
(1)ひたすら神に祈り, 救いを求めれば, 神は必ずこたえてくれるということ。 新約聖書マタイ福音書七章にあるイエスの言葉。
(2)迷わず積極的な行動をとれば, おのずと道が開ける。
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