(1)木質の幹を有する植物。 低木と高木に分ける。 木本(モクホン)。 樹木。 たちき。
「~の枝」
(2)製材した材木。 木材。
「~の箱」
(3)(普通「柝」と書く)芝居や相撲などで用いる拍子木(ヒヨウシギ)。 開幕・閉場などの合図に用いる。
<i>~から落ちた猿(サル)</i>
頼りにするものを失ってどうしてよいかわからないことのたとえ。 木を離れた猿。
<i>~静かならんと欲すれども風止(ヤ)まず</i>
〔韓詩外伝「樹欲静而風不止, 子欲養而親不待矣」〕
親孝行をしようと思うときには, すでに親はこの世にいない。 親が生きているうちに親孝行をせよとの戒め。 風樹の嘆(タン)。
<i>~で鼻を括(クク)・る</i>
〔「木で鼻をこくる」の誤用が一般化したもの。 「こくる」はこするの意〕
ひどく無愛想にもてなす。 木で鼻をかむ。
「~・ったような挨拶(アイサツ)」
<i>~に竹を接(ツ)ぐ</i>
性質の違うものをつなぎ合わせる。 調和がとれぬことのたとえ。 木に竹。
<i>~にも=草(=萱(カヤ))にも心を置く</i>
ささいな物事にも恐れおののくさまにいう。
<i>~に餅(モチ)がなる</i>
実際にありえないこと, 話がうますぎることのたとえ。
<i>~に縁(ヨ)りて魚(ウオ)を求む</i>
〔孟子(梁恵王上)〕
方法を誤れば成功できないことのたとえ。
<i>~六(キロク)竹八(タケハチ)塀十郎(ヘイジユウロウ)</i>
木は陰暦六月に, 竹は八月に切るのが最もよく, 塀は一〇月に塗ると長持ちする, ということ。
<i>~を見て森を見ず</i>
事物の末梢的部分にこだわりすぎて, 本質や全体をとらえられないことのたとえ。
Angie Ymnk commented