(助動)
〔近世文語において用いられた推量の助動詞「らし」の口語形から〕
推量の助動詞。 名詞や形容動詞の語幹, および動詞・形容詞の終止形に付く。 また, 助動詞「れる・られる」「せる・させる」「ない」「たい」「ぬ」「た」などにも付く。 さらに, 一部の副詞や一部の助詞にも付く。
(1)なんらかの根拠や理由のある推量を表す。 …と推定される。
「この空模様では雪にでもなる〈らしい〉」「この明るさからすると, 日没までにはまだ間がある〈らしい〉」「この本は山田君の〈らしい〉」
(2)判断の結果を断定せず, 婉曲に表現する。 …であるようだ。 …だと思われる。
「むこうから来るのは親父〈らしい〉」「彼の家は駅から歩いてすぐ〈らしい〉」「講演会は二時から〈らしい〉」
(3)…にふさわしい様子である, …によく似た状態である, などの意を表す。
「やっと祝賀会〈らしい〉ふんいきになってきた」「どうやら外国に来た〈らしい〉気分になれた」
〔助動詞の「らしい」と形の同じものに接尾語の「らしい」がある。 両者は, いちおう意味の上で区別することができる。 (ア)「あれは隣の子供〈らしい〉」「あの人が問題の男〈らしい〉」(以上, 助動詞の「らしい」)。 (イ)「あれはいつまでも子供〈らしい〉」「彼はほんとうに男〈らしい〉」(以上, 接尾語の「らしい」)。 しかし, 実際には, 区分の分明でない場合も時には見られる〕
→ らし(助動)
→ らしい(接尾)
Jiacw D. commented
エンカコ commented
andy yy commented
andy yy commented
andy yy commented
andy yy commented
andy yy commented
djdjhhh55 commented
andy yy commented
manjuhuwanqing commented