鶴柿
鶴柿
鶴柿
昔から山口県熊毛地方八代の里は、多くの鶴たちがやってきます
山口縣熊毛地區的八代村自古以來就有許多鶴來到這裡。
山口縣熊毛地區的八代村自古以來就有許多鶴來到這裡。
村の人たちは鶴を大事にし、鶴も人によくなつき、このあたりには鶴と人にまつわる話がたいそう多くあります
村裡的人們對鶴十分照顧,鶴也與人結下了不解之緣,這裡流傳著許多與鶴和人有關的故事。
村裡的人們對鶴十分照顧,鶴也與人結下了不解之緣,這裡流傳著許多與鶴和人有關的故事。
その話の一つ
故事之一
故事之一
ある年の秋、子供を連れた一羽の鶴が飛んで来ました
有一年秋天,一隻鶴帶著一個孩子飛過。
有一年秋天,一隻鶴帶著一個孩子飛過。
小鶴は旅の疲れと病気で弱っていました
小鶴因旅途疲勞和疾病而身體虛弱。
小鶴因旅途疲勞和疾病而身體虛弱。
親鳥はおいしそうな柿を見つけ、小鶴に食べさせようと思いました
鳥媽媽發現了一個看起來很好吃的柿子,決定把它餵給小鶴。
鳥媽媽發現了一個看起來很好吃的柿子,決定把它餵給小鶴。
鶴は柿の木に止まれませんので、下に降りてうらめしそうに柿を見ていると、カラスが飛んで来て柿を食べはじめました
鶴不能落在柿子樹上,我就下去看著柿子發呆,這時一隻烏鴉飛過,開始吃柿子。
鶴不能落在柿子樹上,我就下去看著柿子發呆,這時一隻烏鴉飛過,開始吃柿子。
鶴はカラスに柿を取ってと頼みますが、意地悪をするばかりで固い実をぶつけられました
鶴向烏鴉要柿子,但烏鴉不懷好意,用堅硬的果子打了他。
鶴向烏鴉要柿子,但烏鴉不懷好意,用堅硬的果子打了他。
その様子を見ていた一人の女の子が、畑のおっとうを呼んで、カラスを追い、鶴に柿を取ってあげました
一個正在觀看這一幕的女孩從田野裡呼喚奧托,追趕烏鴉,並給了鶴一些柿子。
一個正在觀看這一幕的女孩從田野裡呼喚奧托,追趕烏鴉,並給了鶴一些柿子。
鶴は何度もお礼をいって小鶴の元へ飛び去っていきました
鶴向他道了很多謝,然後向他飛去。
鶴向他道了很多謝,然後向他飛去。
その後ある寒い朝、あのお百姓さんの家では干し柿を食べた女の子が柿の種を喉に詰まらせ苦しんでいました
然後,一個寒冷的早晨,在農民家裡,一位吃過柿子乾的女孩被柿子噎住了,痛苦不堪。
然後,一個寒冷的早晨,在農民家裡,一位吃過柿子乾的女孩被柿子噎住了,痛苦不堪。
戸口を叩く音であけてみると、あのときの鶴がいて「今度は私が恩返しをする番です」と言いました
有人敲門,當我打開門時,當時的鶴就在那裡,說:“現在輪到我報恩了。”
有人敲門,當我打開門時,當時的鶴就在那裡,說:“現在輪到我報恩了。”
鶴は家の中に入り、女の子の枕もとに立つと、長いくちばしでのどにつかえた柿の種を上手に取り出しました
鶴進了屋,站在女孩的床邊,用長喙熟練地取出了卡在女孩喉嚨裡的柿子。
鶴進了屋,站在女孩的床邊,用長喙熟練地取出了卡在女孩喉嚨裡的柿子。
お百姓さんは何度もお礼を言いました
農夫多次感謝我。
農夫多次感謝我。
そして別れ際、何の気はなしに「八代の柿は上手いんじゃが、種が多くていかん」と言いました
臨別時,我隨口說道:“八代的柿子不錯,就是籽不多。”
臨別時,我隨口說道:“八代的柿子不錯,就是籽不多。”
鶴は聞くともなく聞いていましたがやがてとびさっていきました
鶴聽了也懶得聽,隨即就飛走了。
鶴聽了也懶得聽,隨即就飛走了。
顯然是在那之後
顯然是在那之後
八代の柿は干し柿にすると種が消えるそうです
據說八代柿曬乾後,種子就會消失。
據說八代柿曬乾後,種子就會消失。
村の人たちは鶴の恩返しと考え、干し柿ではなく鶴柿と呼ぶようになったそうです
據說,村民們認為這是為了報答鶴的恩情,所以開始稱它為“鶴柿”,而不是“柿乾”。
據說,村民們認為這是為了報答鶴的恩情,所以開始稱它為“鶴柿”,而不是“柿乾”。