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Japanese newspaper
ぞろりんがったん
2024-12-31 07:10:03
Translation
Anonymous 08:01 02/01/2025
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ぞろりんがったん
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昔むかし、六部ろくぶがある村むらに来きた時とき、宿やどを借かりようとおじいさんの家いえに立たち寄よった

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おじいさんは現在げんざいは一人暮ひとりぐらしで、とても仲なかの良よかったおばあさんは先日せんじつ、亡なくなっていた
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親切しんせつなおじいさんは、こころよく六部ろくぶを迎むかえ入いれた
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夜中よなか、六部ろくぶが寝ねていると、どこからか「爺じいさん、おるかい」と声こえがする

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おじいさんは寝ねながら「おります、おります」と返事へんじをしてるがどうやらその声こえは、六部ろくぶの布団ふとんの下した（床下ゆかした）から聞きこえてくる
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怖こわくなった六部ろくぶが家いえから飛とび出だすと、声こえの主ぬしであるばあさん幽霊ゆうれいが追おいかけてきた
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六部ろくぶは庭にわの柿かきの木きに登のぼったが、幽霊ゆうれいは長持ながもち（ながもち）を引ひきずりながら「ぞろりんがったん」と音おとを立たてながら木きの上うえに迫せまってきた

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六部ろくぶがお経きょうを唱はえると、幽霊ゆうれいは柿かきの木きから落おちて消きえてしまった
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実じつはおじいさんは、仲なかの良よかったおばあさんとの約束やくそくで、おばあさんの遺体いたいを床下ゆかしたに隠かくしていたのだった
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しかしそれでは良よくないと諭さとされ、きちんとお経きょうをあげてお墓はかに葬ほうむることにした
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それから、おじいさんには茶飲ちゃのみ友達ともだちもできて、すっかり元気げんきになった

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六部ろくぶも、何事なにごともなかったように巡礼じゅんれいの旅たびを続つづけたそうな
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