ロシア “東部とうぶマリウポリの避難ひなんルート設置せっち”も住民じゅうみん避難ひなんに懸念けねん

東部とうぶルハンシク州しゅうのガイダイ知事ちじは、NHKのインタビューに対にたいし、「砲弾ほうだんが民家みんかや幼稚園ようちえんなどを直撃ちょくげきし、戦闘せんとうが行おこなわれている場所ばしょでは遺体いたいを収容しゅうようすることさえできない」と述のべ、ロシア軍ぐんが市民しみんを巻き添まきぞえにする無む差別さべつ攻撃こうげきを続つづけていると非難ひなんしました。

こうした中なか、西部せいぶリビウではロシア軍ぐんとの戦闘せんとうで死亡しぼうした地元じもと出身しゅっしんの兵士へいしなどの葬儀そうぎが行おこなわれ、遺族いぞくや市民しみんたちがひつぎに花はなを手向たむけて兵士へいしたちの死しを悼いたんでいました。

一方いっぽう、戦闘せんとうが続つづく東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリでの住民じゅうみんの避難ひなんについてロシア国防省こくぼうしょうは31日にち、フランスのマクロン大統領だいとうりょうとドイツのショルツ首相しゅしょうからの要請ようせいに基もとづき、「人道じんどう回廊かいろう」と呼よばれる避難ひなんルートを日本にっぽん時間じかん4月つき1日にちの午後ごご4時じから設置せっちすると発表はっぴょうしました。

ロシア側がわは、避難ひなんルートの設置せっちには国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょと、ICRC＝赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かいも参加さんかする予定よていだとしています。

赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かいは、すでに支援しえん物資ぶっしや医療いりょう品ひんを準備じゅんびして現地げんちに向むかっていると明あきらかにしたうえで、避難ひなんが円滑えんかつに行おこなわれることが重要じゅうようだと訴うったえています。

ロイター通信ろいた-つうしんが配信はいしんした現地げんちの映像えいぞうからは多おおくの建物たてものが激はげしく壊こわれ、焼やけて崩くずれているほか、戦車せんしゃなどが路上ろじょうに放置ほうちされている様子ようすが確認かくにんできます。

また、ウクライナの警察けいさつが不審ふしんな人物じんぶつがいないか警戒けいかいにあたる様子ようすや放置ほうちされた車くるまに爆発ばくはつ物ぶつなどが仕掛しかけられていないか調しらべる様子ようすなども捉とらえられています。

イルピンの住民じゅうみんは「攻撃こうげきが続つづいていたので、怖こわくて避難ひなんできなかった。3月つき初はじめには水みず、電気でんき、ガスが寸断すんだんされ、これまで人道じんどう支援しえんを受うけることができなかった。近所きんじょでは、12歳さいの子こどもを含ふくむ家族かぞくが攻撃こうげきによって亡なくなった。ウクライナ軍ぐんを見みたときはうれしかった」と話はなしていました。