マリウポリ市長しちょうが語かたった“地獄じごく”【インタビュー詳細しょうさい】

「『地獄じごくはどのようなものなのか』と考かんがえることがあるとすれば、まさにマリウポリにはその『地獄じごく』が存在そんざいした」とほぼすべての人ひとが同おなじように話はなすと思おもいます。

被害ひがいが大だい規模きぼに及およんでいて、街まちの再建さいけんには数すうか月かげつではなく数すう年ねんが必要ひつようとなるでしょう。

日本にっぽんは空そらから爆弾ばくだんが落おちたときのことをご存ごぞんじかと思おもいます。

まさに第だい2次じ世界せかい大戦たいせんと同おなじことを、今いまやマリウポリが体験たいけんしているのです。

21日にちから開始かいしされた市街しがい戦せんによって、路上ろじょうでは数すう千せん人にんが亡なくなっていました。

大統領だいとうりょうも述のべている正確せいかくな数字すうじとして、私わたしたちの考かんがえでは、これまでにおよそ2万まん1000人にんの市民しみんがロシア軍ぐんに殺害さつがいされています。

断固だんことして言いいたいのは、戦争せんそうが始はじまった当時とうじから、この問題もんだいについてはそうした対処たいしょが行おこなわれていたということです。

ウクライナ大統領だいとうりょうや関係かんけい官庁かんちょう、そして地方ちほう政府せいふは人道的じんどうてきミッションが可能かのうとなるようにしてきました。

しかし、ロシアの計画けいかくはそれとは異ことなっていたのです。

そして次つぎの課題かだいは脱出だっしゅつした人ひとたちを支援しえんして正常せいじょうな生活せいかつを取り戻とりもどすこと、そしてマリウポリを復興ふっこうさせて家いえに帰かえることです。

もちろん、侵攻しんこうしているロシア軍ぐんが私わたしたちを上回うわまわっていることは明あきらかです。

しかしすでに46日間にちかんにわたってウクライナはマリウポリを守まもり続つづけ、またウクライナ全土ぜんどで耐たえ続つづけています。

停戦ていせん交渉こうしょうはご存ごぞんじのように終了しゅうりょうしておらず、戦争せんそうが始はじまった直後ちょくごから続つづけられています。

最もっとも重要じゅうようなのは、われわれが現時点げんじてんでもゼレンスキー大統領だいとうりょうが述のべているような段階だんかいにあるということです。

それはつまり、侵攻しんこうしたのは我々われわれではないということ、私わたしたちは自分じぶんの国くににいるということです。

そして私わたしたちは領土りょうども、人々ひとびとも売り渡うりわたすことはないということです。

それに従にしたがって軍ぐんを撤退てったいさせられれば交渉こうしょうを始はじめることができます。

平和へいわな街まちに、その住宅じゅうたく地ちに空そらから爆弾ばくだんを落おとしました。

3月つき9日にちから2週間しゅうかんにわたって攻撃こうげきを激化げきかさせ、街まちを文字もじどおり地表ちひょうから消けし去さりました。

彼かれらは戦争せんそう犯罪はんざいを犯おかし、2万まん人にんの市民しみんが死亡しぼうしました。

人々ひとびとは飢餓きがや脱水だっすいだったり、必要ひつような医薬品いやくひんがなかったりして亡なくなりました。