スイスでは
記録的な
暑さの
影響で
アルプス山脈を
覆う氷河がとけて72
年前に
不時着した
輸送機の
残骸が
姿を
現し、
搭乗していた
全員の
生還につながった
当時の
救出劇が
再び脚光を
浴びています。スイスの
首都ベルン
近くの
アルプス山脈で
氷河の
中から
姿を
現したのは
アメリカ軍の
輸送機C-53の
残骸です。
この輸送機は第二次世界大戦直後の1946年11月にドイツからフランスに向かう途中悪天候に見舞われ、標高3300メートルの雪山に不時着したものだということです。
アメリカ軍やスイス軍の救助活動によって乗っていた12人全員が生還したことから当時、救出劇は大きなニュースとして報じられていましたが、その後、機体は雪に埋もれ姿を消していました。
機体の破片を見たスイスの考古学者は氷河がとけて現れた部分は、全体の一部だと話しており、スイス軍は来月以降機体を回収したあと、一般に公開することにしています。
ことしのヨーロッパは、スイスを含む広い範囲で記録的な暑さとなっていますが、氷河の中から半世紀以上を経て姿を現した輸送機の残骸によって当時の救出劇が再び脚光を浴びています。