19
日朝早く、
仙台市の
交番で
警察官が
男に
刃物で
刺されて
殺害され、
男も
別の
警察官に
撃たれて
死亡しました。
死亡した
男は
近くに
住む21
歳の
大学生とわかり、
警察は、
殺人の
疑いで
当時の
状況や
動機などを
調べています。19
日午前4時ごろ、
仙台市宮城野区の
東仙台交番に、
若い男が「
現金を
拾った」と
言って
訪れ、
清野裕彰巡査長(33)と47
歳の
巡査部長が
対応に
当たりました。
その後、
巡査部長が
奥の
執務室に
入り、
しばらくして
争う声が
聞こえたため
戻ったところ、
清野巡査長が
胸や
腹などを
刃物で
刺され
倒れていたということです。
男も倒れていましたが、刃物とモデルガンのようなものを持って向かってきたため、巡査部長が拳銃を3発発砲し、少なくとも1発が当たったということです。
清野巡査長と男は、仙台市内の病院に運ばれましたが、2人とも死亡が確認されました。
清野巡査長の拳銃は、腰のケースに入っていて、異常はなかったということです。
警察のその後の調べで、死亡した男は仙台市宮城野区新田の東北学院大学の学生、相澤悠太容疑者(21)とわかりました。
相澤容疑者の自宅から交番まではおよそ800メートルの距離で、警察は、巡査部長や周辺の住民などから話を聞き、殺人の疑いで当時の状況や動機などを調べています。
殉職した清野巡査長は19日付けで警部補に昇任しました。
大学の同級生「優しく穏やかな性格」
近所の住民などによりますと、相澤容疑者は両親と弟の4人暮らしで、現在は、東北学院大学文学部に通う大学生で、歴史学を専攻しているということです。
同じ文学部に通う女子学生は「相澤容疑者は授業にもまじめに出席していて試験の際には、同級生にも授業のポイントを教えてくれるなど、優しく穏やかな性格が印象的だった」と話していました。
また、同じ大学の同じ学科に通う3年の女子学生は「相澤容疑者はふだんから1人で行動していました。何回か言葉を交わしたことがありますが、小さな声で何を言っているかわからない時がありました。おとなしい人だと思っていたので、驚きしかありません」と話していました。
親戚の女性「おとなしい印象で信じられない」
相澤容疑者の自宅と家が隣り合う、親戚の80歳の女性は「以前、お正月にお年玉をあげた時には『ありがとう』とお礼を言いに来るなど、礼儀正しくおとなしい印象でした。まさかこんな事件を起こすとは信じられないです」と話していました。
また、この女性の娘の57歳の女性は「野良猫をかわいがるなど穏やかでやさしい印象でした。いい子だったのに信じられません」と話していました。