ジャスダックに
上場する
東京のシステム
開発会社が、
去年の
決算で
売り上げを
水増ししたとして、
証券取引等監視委員会は
1900万円余りの
課徴金を
科すよう、
近く
金融庁に
勧告する
方針を
固めました。
勧告の
対象になるのは、ジャスダック
上場で、
東京・
港区のシステム
開発会社「モジュレ」です。
関係者によりますと、この会社は、去年の決算でサーバーなどを取引先に販売したとして多額の売り上げを計上しましたが、これより前にほぼ同じ金額を、ソフトウエアの購入などの名目で別の取引先に支払っていて、この金が複数の企業を経由して、サーバーなどを販売した先に渡っていたということです。また、サーバーやソフトウエアは資産価値がなかったり、取引実態がなかったりしたということです。
このため証券取引等監視委員会は、もともと保有していた資金を取引先を使って循環させるなどして、売り上げを1億円以上水増ししたと判断して、金融商品取引法に基づき、近く1900万円余りの課徴金をこの会社に科すよう、金融庁に勧告する方針を固めました。
モジュレは、この問題が発覚した影響で、期限までに有価証券報告書を提出できなかったとして、来月、上場が廃止される見通しです。