Actualités japonaises: 無人潜水機問題中国紙「正体不明の装置発見し調査」

南シナ海みなみしなかいでアメリカ海軍かいぐんの調査ちょうさ船せんが軍事ぐんじ用ようのデータを収集しゅうしゅうした無人むじんの潜水せんすい機きを回収かいしゅうしようとしたところ、中国ちゅうごく軍ぐんの艦艇かんていに奪うばわれたとしてアメリカ国防こくぼう総省そうしょうが中国ちゅうごく側がわに強つよく抗議こうぎしたことについて、中国ちゅうごく共産きょうさん党とう系けいの新聞しんぶんは１いち７なな日にち、「中国ちゅうごく海軍かいぐんの船ふねが正体しょうたい不明ふめいの装置そうちを発見はっけんし、航行こうこうの安全あんぜんのために調しらべた。この件けんはスムーズに解決かいけつするだろう」と伝つたえました。アメリカ国防こくぼう総省そうしょうによりますと、フィリピン・ルソン島とうの北西ほくせいの南シナ海みなみしなかいで１いち５ご日にち、アメリカ海軍かいぐんの海洋かいよう調査ちょうさ船せんが調査ちょうさに使つかっていた無人むじんの潜水せんすい機きを回収かいしゅうしようとしたところ、接近せっきんしてきた中国ちゅうごく軍ぐんの艦艇かんていにこの潜水せんすい機きを奪うばわれたということで、国防こくぼう総省そうしょうは外交がいこうルートを通をつうじて中国ちゅうごく政府せいふに強つよく抗議こうぎし、潜水せんすい機きの即時そくじ返還へんかんを求もとめました。

これについて、中国ちゅうごく国防省こくぼうしょうはこれまでのところ公式こうしきな反応はんのうを示しめしていませんが、中国ちゅうごく共産きょうさん党とうの機関きかん紙し「人民日報じんみんにっぽう」の傘下さんかの新聞しんぶん、「環たまき球だま時報じほう」の電子でんし版ばんは１いち７なな日にち午後ごご、中国ちゅうごく軍ぐんの関係かんけい者しゃの話はなしとして、「南シナ海みなみしなかいで中国ちゅうごく海軍かいぐんの救難きゅうなん船せんが正体しょうたい不明ふめいの装置そうちを発見はっけんし、航行こうこうの安全あんぜんに問題もんだいが生しょうじることを防ふせぐため、調しらべて確認かくにんした」と伝つたえました。

そのうえで、軍ぐん関係かんけい者しゃは「中国ちゅうごく側がわはすでにアメリカ側がわから装置そうちの引ひき取とりに関にかんする要求ようきゅうを受うけている。双方そうほうの関係かんけい部門ぶもんは意思いしの疎通そつうを維持いじしており、この件けんはスムーズに解決かいけつするだろう」と述のべたとしています。

南シナ海みなみしなかいをめぐって、中国ちゅうごく軍ぐんは南沙なんさ（英語えいご名めい・スプラトリー）諸島しょとうに造成ぞうせいした人工じんこう島とうに最近さいきん、対空たいくう兵器へいきを設置せっちしたと見みられるほか、みずからが管轄かんかつ権けんを主張しゅちょうする境界きょうかい線せんに沿そって爆撃ばくげき機きを飛行ひこうさせるなど軍事ぐんじ的てきな活動かつどうを活発かっぱつ化かさせており、今回こんかいの中国ちゅうごく軍ぐんの行動こうどうによって今後こんご、アメリカとの摩擦まさつが強つよまる可能かのう性せいもあります。