名門として
知られるオーストリアのウィーンのバレエ
学校で、
体型を
維持するために
生徒に
喫煙を
勧めるなどして
健康状態が
脅かされていたとする
報告書がまとまり、
政府が
改善を
求めています。ウィーン
国立歌劇場のバレエ
学校では、ことし
4月にオーストリアの
地元紙が
教師が
生徒に対して
身体的、
精神的な
虐待を
行っていると
報じ、
これを
受けてオーストリア
政府は
特別委員会を
設置して、
生徒たちから
聞き取り
調査を
行ってきました。
これについて委員会は報告書をまとめて17日、記者会見を開き、この中で細い体型を維持するために食欲をなくす目的で10歳から18歳の生徒に喫煙を勧めていたことや、生徒たちは服のサイズと一緒に名前を呼ばれるなど体型をやゆされることがあったなどと説明しています。
また報告書では練習量や公演回数が十分に管理されておらず、若いバレエダンサーたちの健康状態が脅かされていたなどとして、「子どもや若者たちが差別や養育放棄、健康被害から十分に守られていないことは明らかだ」と指摘し、学校側に改善を求めています。
これに対しウィーン国立歌劇場は「生徒への相談窓口を設けるほか、公演回数を減らすなどして対応している」とコメントしています。
ウィーン国立歌劇場のバレエ学校は1771年に設立され、卒業生は世界の一流バレエ団で活躍するなど名門として知られています。