「
核の
番人」と
呼ばれる
IAEA=
国際原子力機関のグロッシ
事務局長が、
今月24
日から
日本を
訪問する
見通しで
あることが
分かり、
北朝鮮の
核問題などをめぐって
日本政府と
意見を
交わすほか、
福島第一原子力発電所を
視察し、
原発にたまり
続けている
水の
処理をめぐっても
今後の
対応を
聞くものとみられます。グロッシ
氏は、
病死した
天野之弥前事務局長の
後任として
去年12
月に
IAEAの
事務局長に
就任し、
関係者によりますと、
今月24
日から
就任後初めて日本を
訪問する
方向で
調整が
進められています。
グロッシ事務局長は東京では日本政府高官と会談し、米朝の交渉が行き詰まっている北朝鮮の核問題や、核開発を進めるイランへの対応などをめぐり意見を交わす見通しです。
またグロッシ事務局長は福島を訪問して福島第一原子力発電所の視察が検討されていて、原子力発電所にたまり続けるトリチウムなどを含む水の処分について、今後の日本側の対応を聞くものとみられます。
グロッシ事務局長は、若い頃に広島と長崎を訪問したことが核軍縮の分野に取り組む原点になった、と日本への強い思いを話していて、さらにIAEAの加盟国として財政面や技術面で貢献してきた日本の役割に期待を寄せています。
今回、就任後の早い時期に訪問することで、IAEAとして日本を重視する姿勢を強調するねらいもあるとみられます。