東海道とうかいどう新幹線しんかんせんのワゴン販売はんばい あす終了しゅうりょう 売り上うりあげ減げんや人手ひとで不足ふそくで

東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの列車れっしゃ内ないで軽食けいしょくや飲み物のみものなどを提供ていきょうする車内しゃない販売はんばいは、1964年ねんの開業かいぎょう時じに始はじまり、現在げんざい「ひかり」と「のぞみ」でワゴンでの販売はんばいが行おこなわれていますが、JR東海とうかいは31日にちでワゴン販売はんばいのサービスを終了しゅうりょうします。

飲料いんりょうや食品しょくひんの車内しゃないへの持ち込もちこみが増ふえて売り上うりあげが減少げんしょうしていることに加くわえ、人手ひとで不足ふそくで販売はんばいスタッフの確保かくほが難むずかしくなっていることが要因よういんです。

ワゴン販売はんばいの終了しゅうりょうに伴ともない、ニーズが高たかかったドリップコーヒーとアイスクリームについては「のぞみ」の停車ていしゃ駅えきのホームに自動じどう販売はんばい機きを設置せっちして販売はんばいするとしています。

また、11月つきからは、グリーン車しゃの乗客じょうきゃくを対象たいしょうにスマートフォンを通をつうじて飲料いんりょうや食品しょくひんの注文ちゅうもんができる新あらたなサービスを導入どうにゅうします。

30日にち、新幹線しんかんせんを利用りようした愛知あいち県けんの20代だいの女性じょせいは「ぎりぎりに乗のったときでもコーヒーなどを車内しゃないで買かえると思おもっていたので、なくなると寂さびしいです」と話はなしていました。

東海道とうかいどう新幹線しんかんせんで、2004年ねんからワゴン販売はんばいを担当たんとうしている川尻かわじり真しん富とみ果はてさんは「長ながきにわたり利用りようしてくれたお客おきゃくさんに感謝かんしゃの気持きもちを伝つたえたい。時代じだいの流ながれでサービスの形かたちは変かわるが、お客おきゃくさんに寄り添よりそう気持きもちは変かわりません」と話はなしていました。

ワゴン製造せいぞう会社かいしゃ「残念ざんねんですが 一ひとつの転換てんかん期きを迎むかえたのかと」

東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの車内しゃない販売はんばい用ようのワゴンを製造せいぞうしてきた福島ふくしま県けんの会社かいしゃはワゴン販売はんばいの終了しゅうりょうについて「残念ざんねんですが、好このみの多様たよう化かにあわせて商品しょうひんの種類しゅるいも増ふえる中なかで、車内しゃない販売はんばいという小ちいさなお店みせは一ひとつの転換てんかん期きを迎むかえたのかなと受け止うけとめています」としています。

東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの車内しゃない販売はんばいで現在げんざい、使つかわれているワゴンを製造せいぞうしたのは、福島ふくしま県けんいわき市しにある従業じゅうぎょう員いんおよそ40人にんの会社かいしゃです。

社長しゃちょうの三村みつむら俊明としあきさんによりますと、初はじめてワゴンの製造せいぞうを担になったのは20年ねんほど前まえで、ワゴンを使つかう販売はんばいスタッフが気持きもちよく販売はんばいできるよう、設計せっけい事務所じむしょとともにデザイン性せいにこだわった設計せっけいを考かんがえたということです。

30点てんほどの候補こうほの中なかから10点てんを選えらんでコンペに出だし、見事みごと、選えらばれました。

選えらばれたワゴンは黄色きいろが基調きちょうで、持もち手しゅの部分ぶぶんは大おおきな半円はんえん形がたになっていて、インパクトのあるデザインにしたということです。

そのおよそ5年ねん後ごには、新あらたな車両しゃりょう・N700系けいの導入どうにゅうに合あわせてワゴンのモデルも刷新さっしんされ、現在げんざいとほぼ変かわらない形かたちになりました。

N700系けいは、座席ざせき部分ぶぶんが広ひろくなったためその分ぶん、通路つうろが狭せまくなり、ワゴンの幅はばも小ちいさくしました。

また、いわゆる「駅えきナカ」の店舗てんぽが充実じゅうじつする中なかで、JR側がわの要望ようぼうに応おうじて冷つめたいものや温あたたかいものをその場ばで提供ていきょうできる車内しゃない販売はんばいの強つよみを生いかして飲み物のみものの販売はんばいを重視じゅうしした設計せっけいにしました。

東海道とうかいどう新幹線しんかんせんでは出張しゅっちょう帰がえりの人ひとたちがビールを購入こうにゅうすることが多おおいため、缶かんビールを24本ほん入いりのケースごと運はこべる構造こうぞうになっています。

冷つめたさを保たもてるようワゴンの素材そざいは断熱だんねつ性せいのものを使つかいました。

さらに、車内しゃないの揺ゆれなどを考慮こうりょし、ワゴンを押おすレバーから手てを離はなすと自動じどうでブレーキがかかるほか、転倒てんとうを防ふせぐため重心じゅうしんが低ひくい構造こうぞうになっていて、製造せいぞうを担になって以降いこう、一貫いっかんして安全あんぜん性せいを重視じゅうししてきたということです。

ワゴンの製造せいぞうを担になってきたミムラ工業こうぎょうの三村みつむら社長しゃちょうは「乗客じょうきゃくに楽たのしく便利べんりに利用りようしてほしいという思おもいで20年間ねんかん、携たずさわってきました。終了しゅうりょうは残念ざんねんですが、好このみの多様たよう化かにあわせて弁当べんとう一ひとつとっても何なん十じゅう種類しゅるいと駅えきで販売はんばいしている状況じょうきょうの中なかで、車内しゃない販売はんばいという小ちいさなお店みせは一ひとつの転換てんかん期きを迎むかえたのかなと受け止うけとめています」と話はなしていました。