きょう夕方ゆうがた「緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん」へ 安倍あべ首相しゅしょう 衆院しゅういん議運委ぎうんい

この中なかで、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、「新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの現状げんじょうについて、６ろく日にち、諮問しもん委員いいん会かいの尾身おみ会長かいちょうから、『東京とうきょうや大阪おおさかなど都市とし部ぶを中心ちゅうしんに感染かんせん者しゃが急増きゅうぞうし医療いりょう現場げんばは、すでに危機きき的てきな状況じょうきょうとなっていることを踏ふまえ、政府せいふとして、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの準備じゅんびを進すすめるべき』とのご意見いけんをいただいた」と述のべました。

そして、「全国ぜんこく的てきかつ急速きゅうそくなまん延まんえんにより国民こくみん生活せいかつおよび国民こくみん経済けいざいに甚大じんだいな影響えいきょうを及およぼすおそれがある事態じたいが発生はっせいしたと判断はんだんし、特別とくべつ措置そち法ほうに基もとづき、『緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん』を発出はっしゅつすることとした」と述のべました。

そのうえで安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、専門せんもん家かでつくる「諮問しもん委員いいん会かい」から東京とうきょうなど７なな都府県とふけんを対象たいしょうに期間きかんを来月らいげつ６ろく日にちまでの１いちか月かげつ程度ていどとする政府せいふの方針ほうしんは妥当だとうだという見解けんかいが示しめされたとして、７なな日にち夕方ゆうがた、政府せいふの対策たいさく本部ほんぶを開ひらいて、「緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん」を行おこなう考かんがえを示しめしました。

そして、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、「政府せいふとしては、『緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん』により、国民こくみんの皆様みなさまに社会しゃかい機能きのう維持いじのための事業じぎょう継続けいぞくは引き続ひきつづき、お願おねがいしつつ、可能かのうなかぎりの外出がいしゅつ自粛じしゅくなどに全面ぜんめん的てきに協力きょうりょくいただきたい。今後こんごとも、国民こくみんの命いのちと健康けんこうを守まもることを第だい一いちに都道とどう府県ふけんとも緊密きんみつに連携れんけいしながら、感染かんせん拡大かくだいの防止ぼうしに向むけた取り組とりくみを徹底てっていしていく」と述のべました。

首相しゅしょう「鉄道てつどう事業じぎょう者しゃに減げん便びん要請ようせいしない」

安倍あべ総理そうり大臣だいじんは衆議院しゅうぎいん議院ぎいん運営うんえい委員いいん会かいで、「今回こんかいの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんでも、海外かいがいで見みられるような都市とし封鎖ふうさを行おこなう必要ひつようはないというのが専門せんもん家かの意見いけんだ。政府せいふとしては、緊急きんきゅう事態じたいを宣言せんげんしても社会しゃかい経済けいざい機能きのうへの影響えいきょうを最小さいしょう限げんにとどめる方針ほうしんで、わが国わがくにの国民こくみん生活せいかつや経済けいざい活動かつどうなどを支ささえる重要じゅうようなインフラである鉄道てつどうについても、事業じぎょう者しゃに対にたいし減げん便びんを要請ようせいすることは考かんがえていない」と述のべました。

「理り美容びよう、ホームセンターは継続けいぞくして事業じぎょうを」経済けいざい再生さいせい相しょう

新型しんがたコロナウイルス対策たいさくの特別とくべつ措置そち法ほうを担当たんとうする西村にしむら経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんは、衆議院しゅうぎいん議院ぎいん運営うんえい委員いいん会かいで、「理り美容びよう、ホームセンターは、いずれも、私わたしたちが安定あんてい的てきな国民こくみん生活せいかつを営いとなむ上うえで必要ひつような事業じぎょうであり、引き続ひきつづき継続けいぞくして事業じぎょうができるように考かんがえている。小規模しょうきぼで身近みぢかなところでやっておられる理容りよう室しつは、利用りよう制限せいげんの対象たいしょうとすることは考かんがえていない。また、美容びよう室しつは、そもそも対象たいしょうに入はいっておらず、対象たいしょうに加くわえることは考かんがえていないし、ホームセンターについても考かんがえていない」と述のべました。

議運委ぎうんいで首相しゅしょうの質疑しつぎ 45年ねんぶり

議院ぎいん運営うんえい委員いいん会かいは、議長ぎちょうらも出席しゅっせきして本ほん会議かいぎの議事ぎじ日程にっていなどを決きめる委員いいん会かいで、過去かこには総理そうり大臣だいじんが出席しゅっせきして質疑しつぎを行おこなったこともありましたが、最近さいきんでは例れいがありません。

衆参しゅうさん両院りょういんによりますと、昭和しょうわ50年ねんに、当時とうじの三木みき武夫たけお総理そうり大臣だいじんが出席しゅっせきして、仮谷かりや忠男ただお建設けんせつ大臣だいじんが「国会こっかい答弁とうべんのようないいかげんなことは言いわない」などと発言はつげんしたことについて質疑しつぎを行おこなったのが最後さいごで、45年ねんぶりになるということです。

安倍あべ政権せいけんでは、３さん年ねん前まえに天皇てんのう陛下へいかの退位たいいに向むけた特例とくれい法案ほうあんの審議しんぎで、菅かん官房かんぼう長官ちょうかんが衆議しゅうぎ院いんの議院ぎいん運営うんえい委員いいん会かいに出席しゅっせきして質疑しつぎが行おこなわれましたが、安倍あべ総理そうり大臣だいじんが議院ぎいん運営うんえい委員いいん会かいに出席しゅっせきするのは初はじめてとなります。