「ワールドラグビー」は3日午前、東京 新宿区で記者会見を開き、ボーモント会長が、大会組織委員会の御手洗冨士夫会長や日本ラグビー協会の森重隆会長などとともに出席しました。
ボーモント会長は「日本人の情熱はすばらしく、開催都市もたくさんの人を受け入れてくれた。開催国として最高だった。今後は、すべての新興チームに対してハイレベルな試合ができるようにしていく。日本で大会ができたことで大きな道筋ができた」と大会を総括しました。
御手洗会長は「10年前、開催国に決まったときには想像もつかなかったようなラグビーブームのうねりを起こした。ラグビースピリットに対する理解が広がっていって、ファンになった人もたくさんいると思う」と手応えを話しました。
次のワールドカップは2023年にフランスで開催されます。
チケット販売率 99%超え
ラグビーワールドカップ日本大会を主催するワールドラグビーや大会組織委員会によりますと、大会のチケットは用意した185万枚余りのうち、およそ184万枚が販売され、販売率で99.3%に達し過去の大会を含めて最も高くなりました。
また、大会を通じての観客数は延べ170万4443人で、台風の影響で中止になった3試合を除いた1試合当たりの平均は3万7877人になりました。最も観客が多かったのは2日、横浜国際総合競技場で行われた決勝で7万103人、次いで準決勝の2試合、さらに4番目が日本が史上初のベスト8進出を決めたスコットランド戦で6万7666人でした。
このほか、全国16か所に設置され「パブリックビューイング」などが楽しめる「ファンゾーン」にもおよそ113万7000人が訪れ過去の大会の記録を更新しました。
ラグビー協会 森会長「いつか再度 日本でW杯を」
日本ラグビー協会の森重隆会長は「これからの日本ラグビー界にとって新たなスタートだ。この盛り上がりをどうつなげていくかが、これからの日本協会の仕事だと思う。一層の強化に加え、アジア全域で普及、育成を先頭に立って行い、日本のラグビー人口を増やしていかないといけない。そして、遠い将来ではなく、いつの日か再度日本でワールドカップを開催できるよう努力する」と話しました。
そして「今大会ではラグビーのよさを皆さんに知っていただいた。日本代表が “ワンチーム” で仲間を信じてみんなで戦って勝つことができたということを、社会全体がわかってくれたのが大きなメッセージだったと思う。そういうものをレガシーとして残していきたい」と話していました。