アリゾナ州グレンデールで行われているドジャースのキャンプは3日目の11日、大谷選手と山本投手が午前10時前にグラウンドと屋内練習場を結ぶ通路に姿を見せると集まったファンから大きな歓声があがりました。
およそ1時間後に山本投手がブルペンに入ると、大谷選手はロバーツ監督やゴームスゼネラルマネージャーなど首脳陣とともに投球練習の様子を見守りました。
大谷選手はロバーツ監督と通訳の水原一平さんを介さずに談笑していたほか、山本投手と球種などについて時折、笑顔を見せながら話し合っていました。
この日、大谷選手が屋外で練習する様子は見られませんでしたが、引き続き、手術を受けた右ひじのリハビリと並行してトレーニングとバッティングを中心とした練習をこなしていくことになります。
山本由伸「最高の状態でシーズンに入っていけるように」
山本由伸投手はこのキャンプで2回目となるブルペンに入り34球を投げました。
山本投手は羽根がついた棒をやり投げのように投げるウォーミングアップを行ったあと、大谷翔平選手とグラウンドに向かい、チームメートとストレッチやキャッチボールで体を動かしました。
そして午前11時前にこのキャンプで2回目となるブルペンでの投球練習を行いました。山本投手は34球を投げ込む中で、カーブやスプリットなどの変化球をひととおり投げたということです。また、セットポジションからの投球も行い感触を確かめていました。
山本投手は大谷選手やロバーツ監督が見守る中、ブルペンに入った投手のなかで一番最後まで投球練習を行い、終盤はあわせて50人以上の選手やコーチ、それにスタッフが山本投手の投球を見ようと集まりました。
投げ終わるとキャッチャーやピッチングコーチと変化球ごとの狙っているコースやミットの位置などについて15分ほど細かく話し合う姿もあり、より実戦に向けた意識を高めている様子でした。
山本投手は練習後に報道陣の取材に応じ「少しずつ落ち着いてきて、集中して練習できていると思う」とした上で、ブルペンでの投球練習については「自分の投球ができた。ボールの質としてはまだ2回目なのでこれから上げていけたら順調だと思う。ボールの違いは多少感じているが、チームメートやコーチのアドバイスを聞きながらアジャストしていきたい」と話していました。
そして、「ブルペンは回数を重ねるごとに試合の投球に近づけていけると思うので、最高の状態でシーズンに入っていけるように頑張りたい」と大リーグで初めて迎えるシーズン開幕に向けて気を引き締めていました。