おととし9月に死去したイギリスのエリザベス女王が亡くなる直前に面会したトラス前首相に「自分のペースで」などとアドバイスしていたことが明らかになりました。
イギリスメディアによりますと、トラス前首相は今月出版する回顧録の中で、おととし9月、首相就任直後にエリザベス女王と面会した際の様子を明らかにしました。
面会では20分ほど政治について話し合い、女王は「首相というものは、とてつもなく年を取るものだ」などと話し、トラス氏に対して「自分のペースで」とアドバイスしたということです。
トラス氏は、女王の様子について「衰弱しているように見えた」としています。
女王はこの面会の2日後に96歳で亡くなりました。
トラス氏はその後、看板政策の大型減税が金融市場の混乱を招き、イギリス史上最短の49日で首相を辞任しました。
トラス氏は「女王のアドバイスに耳を傾けるべきだったかもしれない」と後悔の念を記しています。