教員きょういん給与きゅうよ上乗うわのせ 10％以上いじょうに引き上ひきあげの案あん盛り込もりこみへ 中教審ちゅうきょうしん部会ぶかい

文部もんぶ科学かがく省しょうの中教審ちゅうきょうしん＝中央ちゅうおう教育きょういく審議しんぎ会かいの特別とくべつ部会ぶかいは、去年きょねん6月つきから教員きょういんの働はたらき方かた改革かいかくや処遇しょぐう改善かいぜんを検討けんとうしていて、公立こうりつ学校がっこうの教員きょういんの給与きゅうよについては50年ねん以上いじょう前まえにできた「給きゅう特とく法ほう」という法律ほうりつで、当時とうじの月つきの残業ざんぎょう時間じかん、およそ8時間じかん分ぶんにあたる月給げっきゅうの4％を上乗うわのせする代かわりに残業ざんぎょう代だいを支払しはらわない仕組しくみのあり方ありかたが議論ぎろんされてきました。

これについて特別とくべつ部会ぶかいでは、給きゅう特とく法ほうの枠組わくぐみは維持いじした上うえで、上乗うわのせ分ぶんを半はん世紀せいきぶりに引き上ひきあげ現在げんざいの4％から少すくなくとも10％以上いじょうとすることを、素案そあんに盛り込もりこむ方向ほうこうであることがわかりました。

給きゅう特とく法ほうをめぐっては、「定額ていがく働はたらかせ放題ほうだい」とも言いわれ、長時間ちょうじかん労働ろうどうを助長じょちょうしているとして現場げんばの教員きょういんや専門せんもん家かから抜本ばっぽん的てき見直みなおしを求もとめる声こえもあがっていましたが、これまでの議論ぎろんでは高度こうど専門せんもん職しょくである教員きょういんの仕事しごとは自発じはつ性せいに委ゆだねる部分ぶぶんが大おおきく線引せんひきが難むずかしいとして、教員きょういんの職務しょくむの特殊とくしゅ性せいから現在げんざいの枠組わくぐみを維持いじした上うえで改善かいぜんすることが望のぞましいという意見いけんが相次あいついでいました。

このほか素案そあんには、勤務きんむ状況じょうきょうに応おうじた処遇しょぐうにするため給与きゅうよ体系たいけいに新あらたな級きゅうを創設そうせつすることや、学級がっきゅう担任たんにんや管理かんり職しょくの手当てあての加算かさんや改善かいぜんをすること、それに教科きょうか担任たんにん制せいを現在げんざいの小学校しょうがっこう高だか学年がくねんからほかの学年がくねんでも推進すいしんすることや教員きょういん業務ぎょうむ支援しえん員いんなどの支援しえんスタッフの配置はいちの拡充かくじゅうも盛り込もりこむ方向ほうこうで調整ちょうせいされています。

素案そあんは近ちかく開ひらかれる特別とくべつ部会ぶかいで示しめされる予定よていです。