志賀しが原発げんぱつ 付近ふきんの海面かいめんに少量しょうりょうの油あぶら流出りゅうしゅつも放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつは含ふくまれず

北陸ほくりく電力でんりょくによりますと、流出りゅうしゅつしたとみられる油あぶらには放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつは含ふくまれておらず、外部がいぶへの放射能ほうしゃのうの影響えいきょうはないとしています。

志賀しが原発げんぱつでは、1月つき1日にちの地震じしんにより、1号機ごうきと2号機ごうきで外部がいぶから電気でんきを受うけるために使つかわれている変圧へんあつ器きの配管はいかんが壊こわれるトラブルがあり、絶縁ぜつえんや冷却れいきゃくのための油あぶらが合あわせて2万まん3000リットル余あまり漏もれ出だしました。

北陸電力ほくりくでんりょくは、油あぶらのほとんどを回収かいしゅうしたとしていましたが、7日にちに改あらためて確認かくにんしたところ、2号機ごうきの変圧へんあつ器き近ちかくの側溝そっこうで、微量びりょうの油膜ゆまくを確認かくにんしたほか、この側溝そっこうからつながる排水はいすい溝みぞの出口でぐち付近ふきんの海面かいめんで、縦たて5メートル、横よこ10メートルほどの範囲はんいに油膜ゆまくが見みつかったということです。

この範囲はんいの油あぶらの量りょうは100ミリリットル程度ていどだということで、北陸ほくりく電力でんりょくは、中和ちゅうわ剤ざいをまいたり、オイルフェンスを設置せっちしたりして油あぶらの回収かいしゅうを進すすめています。

北陸ほくりく電力でんりょくによりますと、変圧へんあつ器きから飛散ひさんした油あぶらが雨あめで流出りゅうしゅつしたとみられるということですが、変圧へんあつ器きは放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを扱あつかうエリアの外そとにあることから、油あぶらに放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつは含ふくまれていないということで、外部がいぶへの放射能ほうしゃのうの影響えいきょうはないとしています。

志賀しが原発げんぱつでは変圧へんあつ器きのトラブルで、現在げんざいも外部がいぶから電気でんきを受うける系統けいとうの一部いちぶが使つかえなくなっていますが、北陸ほくりく電力でんりょくは、ほかの系統けいとうで電気でんきを受うけていることなどから、使用しよう済ずみ燃料ねんりょうプールの冷却れいきゃくなど、安全あんぜん上じょう重要じゅうような機器ききの電源でんげんは確保かくほされているとしています。