沖縄おきなわ 辺野古へのこ沖おき 地盤じばん改良かいりょう工事こうじ 国くに 海上かいじょうでの準備じゅんび作業さぎょう始はじめる

普天ふてん間かん基地きちの名護なご市し辺野古へのこへの移設いせつをめぐっては、先月せんげつ28日にち、国土こくど交通こうつう省しょうが、移設いせつに反対はんたいし地盤じばんの改良かいりょう工事こうじを承認しょうにんしない沖縄おきなわ県けんに代かわって、工事こうじを承認しょうにんする「代だい執行しっこう」を行おこないました。

これにより、埋め立うめたてを計画けいかくしている大だい部分ぶぶんで工事こうじができるようになり、防衛ぼうえい省しょう関係かんけい者しゃによりますと、今月こんげつ12日にちにも、軟弱なんじゃく地盤じばんのある大浦おおうら湾わん側がわの工事こうじに着手ちゃくしゅする方向ほうこうだということです。

この工事こうじに向むけ、国くには、9日にち午前ごぜん9時じ20分ふんごろ、海上かいじょうでの準備じゅんび作業さぎょうを始はじめました。

護岸ごがんの造成ぞうせい工事こうじに向むけて埋め立うめたて予定よてい地ちの北側きたがわに新あらたに海上かいじょうヤードを設もうける計画けいかくで、現場げんばでは、午前ごぜん9時じごろ立ち入たちいり禁止きんし区域くいきを示しめすブイの内側うちがわに作業さぎょう船せんが到着とうちゃくし、そのおよそ20分ふん後ごからダイバーが潜水せんすい作業さぎょうを行おこなう様子ようすが確認かくにんできました。

周辺しゅうへんには移設いせつに反対はんたいする人ひとたちを乗のせた船ふねが近ちかづき、「沖縄おきなわの未来みらいは沖縄おきなわが決きめる」とか、「いっしょに海うみを守まもろう」というプラカードを掲かかげていました。

防衛ぼうえい省しょう関係かんけい者しゃによりますと、9日にちは、海水かいすいが濁にごるのを防ふせぐ「汚濁おだく防止ぼうし膜まく」を設置せっちするということです。

防衛ぼうえい省しょうは、すべての工事こうじや手続てつづきが終おわり移設いせつが可能かのうになるまでに12年ねんほどかかるとしていますが、沖縄おきなわ県けんは、政府せいふに対にたいし、辺野古へのこへの基地きちの移設いせつを断念だんねんし問題もんだいの解決かいけつに向むけて対話たいわに応おうじるよう求もとめていて、今後こんご、政府せいふがどう対応たいおうしていくかも焦点しょうてんとなっています。

玉城たまき知事ちじ「本当ほんとうに残念ざんねんでならない」

沖縄おきなわ県けんの玉城たまき知事ちじは9日にち午前ごぜん、記者きしゃ団だんに対にたいし、「代だい執行しっこうで工事こうじを強行きょうこうする姿勢しせいは県民けんみんからもよい印象いんしょうはないのではないか。本当ほんとうに残念ざんねんでならない」と述のべました。

辺野古へのこの埋め立うめたて工事こうじをめぐっては、2013年ねんに当時とうじの仲井真なかいま知事ちじが承認しょうにんした際さい、「留意りゅうい事項じこう」として、工事こうじを行おこなう前まえに県けんと協議きょうぎするよう定さだめられています。

玉城たまき知事ちじは「これまでも求もとめてきたが、国くには往々おうおうにして守まもっていただけなかったりするので、そういうことがないようにお願おねがいしたい」と述のべ、国くにに対にたいし、事前じぜん協議きょうぎが整ととのうまでは着手ちゃくしゅしないよう求もとめる考かんがえを示しめしました。

林はやし官房かんぼう長官ちょうかん「準備じゅんび作業さぎょう 逐次ちくじ行いっている」

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは閣議かくぎの後のちの記者きしゃ会見かいけんで「変更へんこう承認しょうにん後ご、キャンプシュワブへの資機材しきざいの搬入はんにゅうなど大浦おおうら湾わん側がわの工事こうじに向むけた準備じゅんび作業さぎょうをこれまで逐次ちくじ行いっていると承知しょうちしている」と述のべました。

その上うえで「政府せいふとしては、辺野古へのこ移設いせつが唯一ゆいいつの解決かいけつ策さくであるという方針ほうしんに基もとづき、着実ちゃくじつに工事こうじを進すすめていくことが普天ふてん間かん飛行場ひこうじょうの一いち日にちも早はやい全面ぜんめん返還へんかんを実現じつげんし、その危険きけん性せいを除去じょきょすることにつながると考かんがえている。今後こんごとも地元じもとへの丁寧ていねいな説明せつめいを行おこないながら基地きち負担ふたんの軽減けいげんを図はかるため全力ぜんりょくで取り組とりくんでいく」と述のべました。