アメリカ国防総省は、オースティン
国防長官が
先月、
全身麻酔のうえで
前立腺がんの
手術を
受けたと
公表しました。
これについてホワイトハウスは、バイデン
大統領に
事前に
伝えられていなかったと
明らかにし、
危機管理の
あり方をめぐって、
批判がさらに
高まることも
予想されます。
アメリカ国防総省のライダー報道官は9日、記者会見で、オースティン国防長官が先月、前立腺がんと診断され、その後22日に首都ワシントン近郊の軍用病院で全身麻酔のうえ、手術を受けたと公表しました。
その上で、手術の前、長官の権限は一時的に副長官に移されたと明らかにしました。
これについて、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は記者会見で「長官が全身麻酔を受けることをホワイトハウスは知らされていたのか」と問われ「知らされていなかった」と答え、バイデン大統領に事前に伝えられていなかったと明らかにしました。
その上で、カービー調整官は「閣僚が入院するなど、一時的にでも職務を遂行できなくなった場合、大統領に知らされることが望ましい」と述べる一方、バイデン大統領にオースティン長官を更迭する意向はないと重ねて強調しました。
オースティン長官は、今月1日から合併症の影響で入院していたことが3日間、バイデン大統領に伝えられておらず、危機管理のあり方をめぐって批判されていて、今回、手術についても伝達していなかったことで、批判がさらに高まることも予想されます。