Actualités japonaises: 鎮痛剤「オピオイド」で５万人死亡約600億円の賠償命令

鎮痛ちんつう剤ざい「オピオイド」で５ご万まん人にん死亡しぼう約やく600億おく円えんの賠償ばいしょう命令めいれい

Aug 27, 2019 10:08

Furigana

アメリカで「オピオイド」と呼よばれる鎮痛ちんつう剤ざいの乱用らんようで年間ねんかんおよそ５ご万まん人にんの死者ししゃが出でている問題もんだいをめぐり、南部なんぶオクラホマ州しゅうの裁判所さいばんしょは26日にち、医薬品いやくひん大手おおての「ジョンソン・エンド・ジョンソン」に対にたいし日本にっぽん円えんでおよそ600億おく円えんの賠償ばいしょう金きんの支払しはらいを命めいじました。アメリカでは、「オピオイド」と呼よばれる鎮痛ちんつう剤ざいの乱用らんようで、薬物やくぶつ中毒ちゅうどくになる人ひとが急増きゅうぞうし、おととしには、年間ねんかんおよそ５ご万まん人にんの死者ししゃが出でていてトランプ大統領だいとうりょうが緊急きんきゅう事態じたいを宣言せんげんするなど、大おおきな社会しゃかい問題もんだいとなっています。

こうした事態じたいを受うけて、多おおくの州しゅうが製薬せいやく会社かいしゃなどの責任せきにんを問とう裁判さいばんを起おこしていますが、26日にち、オクラホマ州しゅうの裁判所さいばんしょは、オピオイドの製造せいぞう、販売はんばいをしていた製薬せいやく会社かいしゃの親しん会社かいしゃで医薬品いやくひん大手おおての「ジョンソン・エンド・ジョンソン」に対にたいし、５ご億おく7200万まんドル、日本にっぽん円えんにしておよそ600億おく円えんの賠償ばいしょう金きんを支払しはらうよう命めいじました。

判決はんけつで裁判所さいばんしょは「製薬せいやく会社かいしゃなどがオピオイドの処方しょほう量りょうを増ふやすために、危険きけん性せいを十分じゅうぶん警告けいこくせずに医師いしらに働はたらきかけたことが原因げんいんだ」とする主張しゅちょうを認みとめ、被害ひがいの拡大かくだいに責任せきにんがあると指摘してきしています。

これに対にたいし「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は判決はんけつを不服ふふくとして上訴じょうそする方針ほうしんを発表はっぴょうしました。

オクラホマ州しゅうはこの裁判さいばんの前まえに、２ふたつの製薬せいやく会社かいしゃと日本にっぽん円えんで合あわせておよそ380億おく円えんの和解わかい金きんを受け取うけとることで訴訟そしょうの取り下とりさげに合意ごういしていましたが、「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は「不法ふほう行為こういはなかった」と主張しゅちょうして、訴訟そしょうが続つづいていました。