貴き景勝けいしょう 母親ははおや「夢ゆめの中なかの映像えいぞうを見みているようだった」

口上こうじょうについては「息子むすこと直前ちょくぜんに話はなした時ときに“間違まちがえたらかっこ悪わるい。間違まちがえないように”と自分じぶんに言い聞いいきかせるように話はなしていた。とても緊張きんちょうしていたが、本当ほんとうに格好かっこうよかった。小ちいさい時ときはやんちゃで親おやや周囲しゅういを悲かなしませることばかりしていたが、口上こうじょうで“感謝かんしゃ”ということばを使つかってくれて、いい子こに育そだったなと感かんじた」とうれしそうに話はなしていました。

今後こんごについては「まだまだ22歳さいと若わかいので、これから体からだもまだ変化へんかしてくると思おもう。とにかく体からだが心配しんぱいなので、そこに気きを遣つかいながら大関おおぜきの役割やくわりを果はたしてほしい」と親心おやごころをのぞかせていました。

父親ちちおや「夢ゆめに見みた瞬間しゅんかん感無量かんむりょう」

貴き景勝けいしょうの父親ちちおや、佐藤さとう一哉かずやさんは、息子むすこの大関おおぜき昇進しょうしんについて、「千秋楽せんしゅうらくが終おわったあとに“決きまったな”という感覚かんかくはあったが、きょう実際じっさいに決きまるまでは一いち日にち千秋せんしゅうの思おもいだった。息子むすこが子こどもの頃ころから夢ゆめに見みてきた瞬間しゅんかんだったので感無量かんむりょうの思おもいだ。こういう目標もくひょうを目指めざして思おもいを持もち続つづけて一生いっしょう懸命けんめい頑張がんばれば、かなうんだなと思おもった」と笑えみを浮うかべて話はなしていました。

そして、貴き景勝けいしょうが口上こうじょうで「武士ぶし道どう精神せいしん」と述のべたことについては、「口上こうじょうで何なにを話はなすかは知しらなかったし、アドバイスもしなかった。四よん文字もじ熟語じゅくごを話はなすと思おもったが、“武士ぶし道どう”ということばを使つかったのは、本人ほんにんらしいと思おもった。思おもいやりを持もったり義ぎを重おもんじること、感謝かんしゃの気持きもちを忘わすれないことは常つね日頃ひごろからやっていることと一致いっちしているなと感かんじた」と話はなしていました。

今後こんごについては、「勝かつことが当たり前あたりまえの地位ちいになったので、一いち日にちたりとも鍛錬たんれんを忘わすれることなく、頑張がんばってほしい。大関おおぜきから上うえは、富士山ふじさんで例たとえれば雲の上くものうえだったが、なんとなく上うえも見みえてきた。一生懸命いっしょうけんめい、頂上ちょうじょうを目指めざしてほしい」と期待きたいを口くちにしていました。