ドイツの大学などのグループは、ギリシャの南にある洞窟から見つかった2つの頭の骨を調べました。放射線を使って調べた結果、1つは21万年前の人間の骨だとわかりました。
今までに見つかった人間の骨は、アフリカで見つかったものが30万年前の骨でした。中東は18万年前、東アジアは9万年前、ヨーロッパは5万年前の骨でした。ギリシャで見つかった骨は、人間が最初に住んでいたアフリカ以外で見つかった骨の中でいちばん古いことになります。
グループは「人間がアフリカから外へ出たのは、今までに考えていたより何万年も前だったことになります。人間がどのように生きてきたかを調べるのに役に立つと思います」と話しています。