アメリカの
トランプ大統領は、みずからに
批判的な
野党 民主党の
移民系の
女性議員などを
念頭に、ツイッターで「
世界最悪の
国から
来てアメリカ
政府は
こうすべきと
語っている。
国に
帰っては
どうか」と
投稿しました。
これに対し
民主党からは「
人種差別だ」と
批判が
相次いでいます。
トランプ大統領は14
日、ツイッターに「
民主党の『
急進的な』
女性議員たちは、
世界最悪の
国から
来て、
地球上で
最も偉大で
強力な
アメリカの
国民に対して
政府は
こうすべきと
語っている。
国に
帰っては
どうか」
などと
投稿しました。
議員の具体的な名前は挙げていませんが、アメリカのメディアは、トランプ大統領に批判的なオカシオコルテス氏やパレスチナ系のタリブ氏、ソマリア出身のオマル氏といった非白人の移民系などの女性議員を念頭に置いた発言だと伝えています。
この投稿に対し民主党からは、ペロシ下院議長がツイッターに「トランプ大統領の『アメリカを再び偉大に』という計画は、再び白人の国にするということだ」と投稿するなど「人種差別だ」という批判が相次いでいます。
しかしトランプ大統領は15日も記者団に「アメリカが嫌いで、不満があるなら出て行けばいい」と述べ、みずからの主張を繰り返しました。
トランプ大統領は、14日から不法移民の一斉摘発に乗り出すという方針も示すなど、来年の大統領選挙を見据えて移民に対する厳しい姿勢をアピールしていますが、反発も強まっています。
「不法移民の一斉摘発 大成功」トランプ氏
トランプ大統領は15日、不法移民の一斉摘発について記者団に、「14日には大勢の人たちが連れて行かれた。大成功だった」と述べ、予定どおり14日から実施していることを明らかにしました。
一斉摘発の詳細は発表されていませんが、アメリカのメディアによりますと、摘発の対象は国外への退去命令を受けたあともアメリカ国内に不法に滞在している2000ほどの家族で、ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストンなど全米のおよそ10の都市で行われるということです。
ニューヨークのマンハッタンでは15日、摘発に反対する人たち30人余りが道路に座り込み、「摘発をやめろ」などと書かれた紙を掲げて、「非人道的な行為を許すな」と声を上げました。
移民に寛容な都市の市長たちも相次いで反対を表明し、ニューヨークのデブラシオ市長は「彼らは犯罪者ではなく、アメリカの経済を支えてきた人たちだ」と述べ、摘発を批判しました。