きょう日にち米まい「2プラス2」米べい軍ぐん 新しん組織そしき設置せっちなど意見いけん交換こうかんへ

1年ねん半はんぶりとなる日にち米べいの「2プラス2」は、日本にっぽんから上川かみかわ外務がいむ大臣だいじんと木原きはら防衛ぼうえい大臣だいじん、アメリカからブリンケン国務こくむ長官ちょうかんとオースティン国防こくぼう長官ちょうかんが出席しゅっせきします。

協議きょうぎでは、自衛隊じえいたいとアメリカ軍ぐんの部隊ぶたい連携れんけいを円滑えんかつにする指揮しき・統制とうせいの向上こうじょうに向むけて、自衛隊じえいたいに「統合とうごう作戦さくせん司令しれい部ぶ」を創設そうせつすることを踏ふまえアメリカ軍ぐんにも新あらたな組織そしきを設もうけることなどについて意見いけんを交かわす見通みとおしです。

また防衛ぼうえい装備そうび品ひんの共同きょうどう開発かいはつ・生産せいさんをめぐり、地上ちじょう配備はいび型がたの迎撃げいげきミサイル「PAC3」などをアメリカに輸出ゆしゅつするため、日本にっぽんでの生産せいさん体制たいせいの強化きょうかについても議論ぎろんする予定よていです。

このほか沖縄おきなわのアメリカ軍ぐん兵士へいしによる性せい暴力ぼうりょく事件じけんをめぐり、日本にっぽん側がわからアメリカ側がわに対にたいし、再発さいはつ防止ぼうし策さくを着実ちゃくじつに実行じっこうするよう求もとめることにしています。

28日にちは、同おなじメンバーでアメリカの核かく戦力せんりょくなどで日本にっぽんを守まもる「拡大かくだい抑止よくし」に関にかんする初はじめての閣僚かくりょう会合かいごうも開ひらかれ、北朝鮮きたちょうせんの核かく・ミサイル開発かいはつや中国ちゅうごくによる核かく戦力せんりょくの増強ぞうきょうなどを踏ふまえ、意見いけんを交かわすことにしています。

アメリカ側がわのねらいは

アメリカ側がわのねらいは、ことし4月つきに日にち米べいの首脳しゅのうが首脳しゅのう会談かいだんで、日にち米べい関係かんけいは2国こく間かんや地域ちいきの問題もんだいだけでなく、ウクライナ情勢じょうせいなどのグローバルな課題かだいに連携れんけいして対処たいしょする関係かんけいに発展はってんしたと確認かくにんしたことを踏ふまえ、今回こんかいの日にち米べいの外務がいむ・防衛ぼうえいの閣僚かくりょう協議きょうぎを通をつうじて、日本にっぽんと足並あしなみをそろえる形かたちでこれまでの合意ごうい事項じこうを具体ぐたい化かさせていくことです。

アメリカは、日本にっぽんが来年らいねん3月つきまでに自衛隊じえいたいを一元いちげん的てきに管理かんりする「統合とうごう作戦さくせん司令しれい部ぶ」を設置せっちするのに合あわせて、日にち米べいの部隊ぶたい連携れんけいを円滑えんかつ化かするため、在日ざいにちアメリカ軍ぐんの指揮しき統制とうせいを現代げんだい化かさせる方針ほうしんです。

これまでにオースティン国防こくぼう長官ちょうかんは、在日ざいにちアメリカ軍ぐんトップの司令しれい官かんの階級かいきゅうを現在げんざいの中将ちゅうじょうから大将たいしょうに格上かくあげする案あんについて検討けんとうしていることを明あきらかにしていますが、こうした案あんについても、日本にっぽん側がわの意見いけんも聞ききながら、再編さいへんを図はかっていくものとみられます。

また、ロシアによるウクライナ侵攻しんこうで武器ぶきや弾薬だんやくの供給きょうきゅうをめぐって課題かだいが浮き彫うきぼりとなる中なか、サプライチェーン＝供給きょうきゅう網もうの強化きょうかに向むけて、防衛ぼうえい産業さんぎょうどうしの協力きょうりょくについても前進ぜんしんさせるねらいです。

さらに、日にち米まいを基軸きじくとした多国たこく間かんの枠組わくぐみとも言いわれる、日にち米べい韓かんや日にち米べいフィリピンの3か国かこくの枠組わくぐみ、それに日にち米べいとオーストラリア、インドの4か国かこくの枠組わくぐみ「クアッド」を強化きょうかすることで、この地域ちいきでの抑止よくし力りょくを高たかめ、中国ちゅうごくやロシア、北朝鮮きたちょうせんに対応たいおうしていく構かまえです。