運航情報サイト「フライトアウェア」によると、28日午前にテキサス州ヒューストン発、マサチューセッツ州ボストン行きのユナイテッド便が、出発後約2時間で首都ワシントン近郊のダレス国際空港に緊急着陸した。
ユナイテッド航空は乗客1人の健康上の問題が原因だと述べた。
X(旧ツイッター)の航空関連情報アカウントに投稿された音声の中で、乗務員の1人は病原体など有害な生物による災害を意味する「バイオハザード」という言葉を使っている。
この乗務員は「かなりひどい状況らしい。乗務員が嘔吐(おうと)したり、周り中の乗客がマスクを求めたりしている」と話した。
同航空によると、機体は徹底的に洗浄された後、午後に改めてボストンへ向かった。
旅客機内で起きた同様の事態としては、今年4月にユナイテッド機のトイレから汚水があふれ、同機はサンフランシスコに引き返した。
今月始めには米デルタ航空機内で腐った食品が提供されて乗客らが体調を崩し、ニューヨークへの緊急着陸を余儀なくされた。