台湾たいわん TPP加入かにゅう申請しんせい “長期ちょうき的てきな経済けいざい発展はってんの戦略せんりゃく” 中国ちゅうごくけん制けんせいも

台湾たいわんは22日にち、日本にっぽんをはじめとする11か国かこくが参加さんかするTPP＝環太平洋かんたいへいようパートナーシップ協定きょうていへの加入かにゅうを申請しんせいし、これを受うけて台湾たいわんで通商つうしょう交渉こうしょうを担当たんとうするトウ振ふ中ちゅう政務せいむ委員いいんらが23日にち午前ごぜん、記者きしゃ会見かいけんしました。

この中なかでトウ政務せいむ委員いいんは、台湾たいわんの貿易ぼうえき額がくのうちTPPの参加さんか国こくが占しめる割合わりあいは24％に上のぼるとし「加入かにゅうを目指めざすのは台湾たいわんの利益りえきのためであり、長期ちょうき的てきな経済けいざい発展はってんの戦略せんりゃくだ」と意義いぎを強調きょうちょうしました。

TPPをめぐっては先週せんしゅう、中国ちゅうごくも加入かにゅうを申請しんせいしたばかりで、台湾たいわんの加入かにゅうに対にたいしては「1つの中国ちゅうごく」の原則げんそくを堅持けんじする中国ちゅうごくの反発はんぱつが予想よそうされています。

これについてトウ政務せいむ委員いいんは「台湾たいわんの申請しんせいは中国ちゅうごくとは無む関係かんけいだ」としつつ、「もし中国ちゅうごくが先さきに加入かにゅうすれば台湾たいわんにとって相当そうとうなリスクだ」との認識にんしきを示しめしました。

そのうえで「TPPが求もとめるのは開放かいほうの度合どあいであり、協定きょうていのルールを順守じゅんしゅする気きがあるかどうかだ。われわれは完全かんぜんな市場しじょう主義しゅぎで、民主みんしゅ主義しゅぎと法治ほうちを基礎きそとし、私有しゆう財産ざいさんも尊重そんちょうしている。中国ちゅうごくの状況じょうきょうがどうかは皆みなさんが知しっていると思おもう」と述のべ、中国ちゅうごくをけん制けんせいしました。

TPPへの加入かにゅうには、協定きょうていを締約ていやくしているすべての国くにの同意どういが必要ひつようで、中国ちゅうごくと台湾たいわんが互たがいをけん制けんせいしあった場合ばあい、日本にっぽんを含ふくむ参加さんか国こくが難むずかしい対応たいおうを迫せまられる可能かのう性せいもありそうです。