釜房湖(宮城県川崎町)の水面付近に見慣れない塊が姿を現しています。水生動物の卵にも似たゼリー状のものは大きさ20〜50センチほどです。中には80センチを超える大物もです。茶色から透明なものまで姿や形もさまざまです。
塊の正体は北米原産の淡水生物「オオマリコケムシ」とみられます。宮城県水産業振興課によると、国内では1972年に河口湖(山梨県)で初めて見つかりました。県内の沼などにも生息しているということです。
オオマリコケムシは、1.5ミリほどの個体が集まり寒天質を分泌します。水中の岩などに群体をつくります。夏から秋に現れた後は、気温が低くなると徐々に消えます。
特に被害報告はありませんが、取水口や細い水路に詰まる場合があります。