東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい原発げんぱつ事故じこから7ねん 依然いぜん7まんにん以上いじょう避難ひなん生活せいかつ

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Mar 11, 2018 05:03
Furigana
東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこ発生はっせいからいちいちにちななねんです。被災ひさいでは住宅じゅうたく再建さいけんある程度あるていどすす一方いっぽう依然いぜんとして全国ぜんこくななまんにん以上いじょう避難ひなん生活せいかつ余儀よぎなくされているほか、人口じんこう減少げんしょう高齢こうれいしゃ孤立こりつなども課題かだいとなっています。ななねんまえ平成へいせいさんねん3月さんがついちいちにち午後ごごよんろくふんごろ、東北とうほくおきでマグニチュードきゅうぜろ巨大きょだい地震じしん発生はっせいし、東北とうほく関東かんとう沿岸えんがんたかいちぜろメートルをえる津波つなみ押し寄おしよせました。

警察庁けいさつちょうのまとめによりますときゅうにち時点じてんまでに死亡しぼう確認かくにんされたひといち都道とどうけんわせていちまんはちきゅうにん行方ゆくえ不明ふめいしゃむっつのけんわせてさんきゅうにんとなっています。

また、復興ふっこうちょうによりますと去年きょねん9月くがつまつまでに長引ながび避難ひなん生活せいかつによる体調たいちょう悪化あっかなどでくなったいわゆる「震災しんさい関連かんれん」と認定にんていされたひとは、いちぜろ都県とけんで、すくなくともわせてさんろくよんななにんで、震災しんさいによる犠牲ぎせいしゃは、「震災しんさい関連かんれん」をふくめてすくなくともわせてまんぜろはちいちにんとなっています。

災害さいがい公営こうえい住宅じゅうたく高齢こうれいしゃ孤立こりつ”も

震災しんさい直後ちょくごもっとおおときでおよそよんななまんにんいた避難ひなんしゃは、復興ふっこうちょう先月せんげついちさんにち時点じてんのまとめで全国ぜんこくななまんさんさんよんきゅうにんと、復興ふっこう事業じぎょうおくれなどによりいまだおおくのひと避難ひなん生活せいかつ余儀よぎなくされています。

一方いっぽう津波つなみなどで自宅じたくなどをうしない、自力じりき再建さいけんできないひとのための災害さいがい公営こうえい住宅じゅうたくは、ことし1月いちがつまつまでに計画けいかくきゅうよん%にあたるおよそまんはちぜろぜろぜろ完成かんせいしました。

よんまんろくぜろぜろぜろにんあまりの被災ひさいしゃ仮設かせつ住宅じゅうたくなどから移り住うつりすんでいますが、住人じゅうにん高齢こうれいりつよんいちさん%といちにんらしの高齢こうれいしゃ孤立こりつするなどの問題もんだいています。

人口じんこういちぜろ以上いじょうげん自治体じちたいのほぼ半数はんすう

国勢こくせい調査ちょうさもとにした自治体じちたいのデータを使つかい、NHKえぬえいちけい震災しんさいまえ平成へいせいさんねん3月さんがついちにちから先月せんげついちにちまでの人口じんこう増減ぞうげんをまとめたところ、岩手いわて宮城みやぎ福島ふくしまさん自治体じちたいのうち、震災しんさいまえくらべていちぜろ以上いじょう人口じんこうった自治体じちたいいちななとほぼ半数はんすうのぼりました。

また、福島ふくしまけんでは、放射線ほうしゃせんりょう比較的ひかくてきたかいま立ち入たちいりが制限せいげんされている「帰還きかん困難こんなん区域くいき」をのぞくほとんどの地域ちいき去年きょねんまでに避難ひなん指示しじ解除かいじょされましたが、関係かんけいするここのつの市町村しちょうそんによりますと避難ひなん指示しじ解除かいじょされた地域ちいき住民じゅうみんひょう登録とうろくしているひとのうち、実際じっさいんでいるとられるひと割合わりあい先月せんげつ時点じてんでおよそいち%となっています。

福島ふくしまだいいち原発げんぱつではいま

さん原子げんしでメルトダウンがきるという世界せかい最悪さいあくレベルの事故じこ発生はっせいした福島ふくしまだいいち原発げんぱつでは、はい最大さいだい難関なんかんとされるけたかく燃料ねんりょう構造こうぞうぶつじった「燃料ねんりょうデブリ」の取り出とりだしにけた検討けんとうすすめられています。

このうちさん号機ごうきでは、去年きょねん7月しちがつった水中すいちゅうすすむロボットの調査ちょうさで、原子げんしおお格納かくのう容器ようきそこいわのようなくろかたまりなどが堆積たいせきしているのがつかり、東京とうきょう電力でんりょくはじめて燃料ねんりょうデブリの可能かのうせいたかいと評価ひょうかしました。

また、ことし1月いちがつには、号機ごうきでも格納かくのう容器ようきそこに「燃料ねんりょうデブリ」とられる小石こいしじょう堆積たいせきぶつがあることが確認かくにんされたほか、原子げんしないにあったかく燃料ねんりょうたばねるケースの取っ手とってちているのが確認かくにんされました。

東京とうきょう電力でんりょくは、こうした調査ちょうさ結果けっかまえて、格納かくのう容器ようきなか水位すいいひくいままで空気くうきちゅう取り出とりだす「ちゅう工法こうほう」という方法ほうほうじくにデブリを取り出とりだすとしていますが、この方法ほうほうでは放射ほうしゃせい物質ぶっしつ飛散ひさんするおそれがあるため、安全あんぜん対策たいさく徹底てってい課題かだいです。

くに東京とうきょう電力でんりょく燃料ねんりょうデブリについて、取り出とりだ方法ほうほう具体ぐたいてき検討けんとうすすめ、ぜろいちきゅう年度ねんどには、最初さいしょ取り出とりだごう確定かくていし、ぜろいちねん取り出とりだしをはじめるとしています。

一方いっぽうかく燃料ねんりょうやすために原子げんしそそがれたみずこう濃度のうど汚染おせんすいとなって建屋たきのや地下ちかにたまり、そこに、山側やまがわからの地下ちかすい流れ込ながれこむなどして汚染おせんすいつづけています。

対策たいさくとして地下ちかすいくみ上くみあげたり、周辺しゅうへん地盤じばんこおらせてこおりかべかこ下水げすい流入りゅうにゅうおさえる「凍土とうどかべ」を建設けんせつしたりして汚染おせんすいえるペースはおそくなっています。

しかし、原発げんぱつ敷地しきちないのタンクに保管ほかんされている汚染おせんすい処理しょりしたあとのみずはおよそいちぜろぜろまんトン、タンクのかずはちぜろほどにのぼっていて最終さいしゅうてき処分しょぶん方法ほうほうまっていません。

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