候補者は出陣式や必勝祈願を行い、早速、動き始めました。
一日の動きを随時更新でお伝えします。
告示 過去最多9人が立候補
自民党総裁選挙の立候補の受け付けは、午前10時から党本部の9階に設けられた会場で始まりました。
届け出順に、高市経済安全保障担当大臣、小林鷹之氏、林官房長官、小泉進次郎氏、上川外務大臣、加藤元官房長官、河野デジタル大臣、石破元幹事長、茂木幹事長の9人が立候補しました。
候補者の数は推薦人が必要となった今の仕組みで過去最多となりました。
上川氏「新しい日本の景色を一緒に」
上川外務大臣は、午前9時ごろ、白いジャケット姿で議員宿舎を出ました。
その際、記者団に対し「身の引き締まる緊張感の中で、未来に向けてしっかりやろうという思いで臨む。新しい日本の景色を一緒につくりたいというメッセージを掲げて『チーム陽子』で活動している。白いキャンバスに議員や党員、国民の皆さんの思いや願いを書いてもらいたいという思いで白を着ながら1日過ごし、駆け抜けていきたい」と述べました。
小林氏「勝ちにいくという強い思い」
小林鷹之氏は午前9時ごろ、議員会館の事務所で記者団に対し「日本を『世界をリードする他国の動向に右往左往しない自律した国にする』という強い思いを持って総裁選挙に臨む。当選4回、40代の立候補は極めて異例だと思うが、私自身の姿が、自民党が本気で生まれ変わる象徴になる。勝ちにいくという強い思いを持って全力で戦い抜きたい」と述べました。
加藤氏 父・六月氏の墓参り「決意を報告」
加藤元官房長官は出陣式を前に、午前9時ごろ、東京・港区にある寺で義理の父親の加藤六月・元農林水産大臣の墓参りをしました。
このあと加藤氏は記者団に対し「強い思いを持って最後まで総裁選挙を戦い、総裁への道をしっかりと切り開いていくという決意を報告した。『国民の所得を倍増する』という強い思いで、新しい日本を皆さんとともにつくっていきたい。失っている自民党の信頼を取り戻す総裁選挙にしたい」と述べました。
小泉氏 神社参拝「全身全霊で頑張っていきたい」
小泉進次郎氏は午前9時すぎ、国会近くの日枝神社に参拝し、総裁選挙での勝利を祈願しました。
小泉氏は記者団に対し「私の思いの一つ一つを丁寧に訴え、最後は勝利を勝ち取ることができるよう全身全霊で頑張っていきたい。1年で3つの改革を断行し、改革の先に中長期の日本の明るい展望を誰もが描けるような国をつくっていきたい」と述べました。
林氏「『風林火山』の心構えで戦う」
林官房長官は、午前10時ごろ、東京・赤坂の議員宿舎で記者団に対し、けさの北朝鮮による弾道ミサイルの発射について説明した上で「危機管理の仕事にゆめゆめ支障がないよう総裁選挙に臨む。経験をもとに総理大臣になったその日から国民の安全を守るため対応していく」と述べました。
その上で「『風林火山』の心構えで戦う。林のように静かにやってきたが、今からは風のように速く、火のように激しく、山のように動かず、ぶれずにやっていく。『人に優しい政治』への道筋を描ける論戦にしたい」と述べました。
高市氏 必勝祈願「まっさらな気持ちで」
高市経済安全保障担当大臣は、午前10時半ごろ、みずからを支持するおよそ20人の国会議員らとともに国会近くの神社に参拝し、必勝を祈願しました。
このあと、高市氏は記者団に対し「まっさらな気持ちでひたすらに頑張りたい。たくさんの仲間とともに戦っていきたい」と述べました。
その上で、届け出順が1番になった心境を問われたのに対し「1番目に演説をしなければならないが、嬉しい」と述べました。
石破氏 出陣式「新しい日本のため必ず勝利」
石破元幹事長の陣営は、午前10時半から、党本部で総裁選挙の出陣式を開き、衆参両院の国会議員およそ20人が出席しました。
この中で石破氏は「最後の戦いだ。38年間議員を務め多くの課題を手がけてきた。日本の未来を守り、もう一度信頼してもらえる党になるためにルールを守る自民党を確立していく。みんなが笑顔で幸せに暮らせる地方を取り戻すのが私の使命だ。総理・総裁でなければできない。そう思うからこそ最後の戦いと位置づけ、新しい日本のために必ず勝利したい」と決意を述べました。
そして、出席者全員で「ガンバロー」と三唱し、結束を確認しました。
河野氏「『ラッキーセブン』で大当たり」
河野デジタル大臣は、午前10時半すぎ、東京・赤坂の議員宿舎で記者団に対し「難しい問題も避けずに政策議論をし、国民に『やはり国を任せられるのは自民党だ』と思ってもらえる総裁選挙にしたい。改革をやり遂げてきた実績と、外務大臣、防衛大臣をはじめとした豊富な経験は、一番ぬきんでていると思う。しっかり改革を続けて日本を前に進めていきたい」と述べました。
また、届け出順が7番となったことについて「『ラッキーセブン』ということばがあるので大当たりではないか」と述べました。
茂木氏 出陣式「人材抜てきでベストチームをつくる」
茂木幹事長は、午前11時から都内で開いた陣営の出陣式で「選挙結果が出たときにチーム自民党の先頭に立ち、束ねる力を持っていると確信している。思い切った人材の抜てきによってベストチームをつくることで必ず結果を出していく。誰もが自信と誇りを持ち、希望にあふれ、人生100年時代を安心して楽しく暮らせる日本を皆さんと一緒につくっていきたい」と述べました。
上川氏 出陣式「声なき声をしっかりと政策に」
上川外務大臣の陣営は、午前11時から議員会館で出陣式を開きました。
出陣式には、鈴木財務大臣が駆けつけるなど、岸田内閣の閣僚4人を含む、およそ20人が出席しました。
上川氏は「一人ひとりの皆さんに参加してもらい、声なき声をしっかりと政策として打ち出していく。一緒にスタートダッシュをしてもらい、多くの皆さんの幸せと希望をかなえていくことができるような国づくりに全力で取り組んでいきたい。新しい景色を皆さんと一緒に作っていきたい」と、時折、涙ぐみながら、決意を述べました。
林氏 出陣式「改革をやり遂げる」
林官房長官の陣営は、午前11時半ごろから、議員会館の会議室で出陣式を開き、衆参両院の国会議員およそ30人が出席しました。
この中で林氏は「日本や自民党にとって大変厳しい状況だ。今まで積んだ経験や実績のすべてをつぎ込んで日本や党のために働きたい。国民の信頼を取り戻すためには小手先のことでは続かず、本当に刷新や改革を行い、国民に納得してもらえるまで改革をやり遂げる。信じる道を皆さんとともに戦い抜きたい」と決意を述べました。
そして出席者全員で「ガンバロー」と三唱し、選挙戦での結束を確認しました。
加藤氏 出陣式「国民所得倍増し活性化できるよう」
加藤元官房長官の陣営は、正午すぎから議員会館の会議室で出陣式を開き、衆参両院の国会議員10人余りが集まりました。
この中で加藤氏は「けさ、義理の父の加藤六月の墓参りをしたが届け出順も6番目で強い意味を感じた。これからの15日間、山も谷もあるが、めげることなく一直線に、総裁となり国民の所得を倍増して活性化できるよう、まっすぐに走り続けていく」と決意を述べました。
最後に出席者全員で「頑張ろう」と三唱し、拍手で加藤氏を送り出しました。
小林氏「2番では意味がない」
小林鷹之氏の陣営は、正午すぎ、党本部で会合を開き、陣営のリーダーを務める松本洋平衆議院議員や、福田達夫・元総務会長ら30人余りが出席しました。
この中で小林氏は「2番では意味がない。力を合わせて厳しい戦いを最後の最後まで全力で走り抜く。総裁選挙で結果をつかみ、その先の日本の将来をつくっていくという思いで戦っていく」と決意を述べました。
そして、全員で「勝つぞ」コールをしたあと、小林氏は、ひとりひとりとグータッチをして会場を後にしました。