Actualités japonaises: 日銀ことしは節目の年 “大規模緩和”踏まえた政策対応が焦点

日銀にちぎんことしは節目ふしめの年とし “大だい規模きぼ緩和かんわ”踏ふまえた政策せいさく対応たいおうが焦点しょうてん

Jan 3, 2023 16:01

Furigana

日銀にちぎんは大だい規模きぼな金融きんゆう緩和かんわを続つづけていますが、先月せんげつには市場しじょうのゆがみを無視むしできなくなり、これまでの緩和かんわ策さくを突然とつぜん修正しゅうせいしました。ことしは4月つきに黒田くろだ総裁そうさいが任期にんきを迎むかえる節目ふしめの年としとなり、大だい規模きぼ緩和かんわがもたらす効果こうかや副作用ふくさようを踏ふまえてどのような政策せいさく対応たいおうをとるかが焦点しょうてんとなります。

去年きょねん4月つき以降いこう、消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうは8か月かげつ連続れんぞくで日銀にちぎんが掲かかげる2％の目標もくひょうを上回うわまわっていますが、日銀にちぎんは賃金ちんぎんの上昇じょうしょうを伴ともなっていないとして引き続ひきつづき大だい規模きぼな緩和かんわを続つづける姿勢しせいを示しめしています。

その一方いっぽうで金利きんりの上昇じょうしょうを抑おさえるために大量たいりょうに国債こくさいを買かい続つづけた副作用ふくさようとして債券さいけん市場しじょうの機能きのうが低下ていかするなど市場しじょうのゆがみを無視むしできなくなり、日銀にちぎんは先月せんげつ、金融きんゆう緩和かんわ策さくを修正しゅうせいし、長期ちょうき金利きんりの変動へんどう幅はばの上限じょうげんを引き上ひきあげました。

これについて黒田くろだ総裁そうさいは、利上りあげや金融きんゆう引き締ひきしめを意図いとしたものではないと説明せつめいしていますが、市場しじょうでは事実じじつ上じょうの金融きんゆう引き締ひきしめだという受け止うけとめが広ひろがり、円えん相場そうばは3日にち、7か月かげつぶりに1ドル129円えん台だいまで値上ねあがりしました。

ことしは4月つきに黒田くろだ総裁そうさいが任期にんきを迎むかえますが、市場しじょう関係かんけい者しゃの間までは大だい規模きぼ緩和かんわの副作用ふくさようや金融きんゆう市場しじょうの動向どうこう、それに新しん体制たいせいの考え方かんがえかたしだいで日銀にちぎんが再ふたたび緩和かんわ策さくの修正しゅうせいに動うごくのではないかという見方みかたも出でています。