ラグビーワールドカップで日本代表は1次リーグ第2戦で強豪のアイルランドから歴史的な勝利を挙げるなど2連勝していて、第3戦の5日はサモアと愛知県の豊田スタジアムで対戦します。
日本は4日に試合会場で最後の調整を行い、好調のナンバーエイト、姫野和樹選手やアイルランド戦で強烈なタックルや的確なパスで勝利に貢献したセンターの中村亮土選手などがリラックスした様子で体を動かしていました。
5日の試合では先発するキャプテンのリーチ マイケル選手の負担を減らすため、試合中のレフェリーとのやり取りなどを行うゲームキャプテンは、ピーター・ラブスカフニ選手が担います。
サモアは世界ランキング15位で日本の8位を下回りますが、体格が大きくパワーも強いため、日本としては前の試合で見せたような粘り強い守備や素早い展開の攻撃を試合を通して貫けるかが勝負の鍵を握ります。
練習のあとの会見で中村選手は「やるべきことが明確になっていることが、よいプレーにつながっている。よい状態で試合を迎えられるのは試合のメンバーに入ってない選手のおかげだと思う。その選手たちの分も体を張りたい」と意気込みを話しました。
ブラウンコーチ「キックが重要」
日本代表で攻撃を担当するトニー・ブラウンコーチは、サモア戦のポイントにキックによる攻撃をあげ「今大会はキックからのトライが多い。われわれも使いたい戦術だし、逆に守っているときは気をつけないといけない。攻撃的なキックは、ワールドカップで勝つチームを決めるかもしれない戦術だと思っている」と分析していました。
5日の試合では、先発に復帰するキャプテンのリーチ マイケル選手の負担を減らすため、試合中のレフェリーとのやり取りなどを行うゲームキャプテンは、アイルランド戦に続いてピーター・ラブスカフニ選手が務めます。
それについて、ブラウンコーチは「ラブスカフニ選手はチームにフィットしていて自然とリーダーシップを発揮している。2人のキャプテンがいることがチームのよい形につながり、リーチ選手のプレッシャーもよい形で抑制できている」と話していました。
姫野「フィジカルでも負けない」
サモア戦にナンバーエイトで先発する姫野和樹選手は、試合が行われる愛知県の出身です。
姫野選手は「地元でプレーできるのはすごくうれしい。親や指導者、先生などお世話になった方々に自分のプレーを見てもらいたい。感謝の気持ちをプレーで表現したい」と話していました。
また試合に向けては「フィジカルでもサモアに負けない自信はある。僕はフィジカル面で前に出るのが仕事で自分の持ち味でもある。そこをしっかり出したい」と力強く話しました。
そのうえで「アイルランドに勝ったのはもう過去のことで、サモア戦に向けて自分たちのプレーひとつひとつに集中しようと準備してきた。おごりは全くないし、試合に向けてチーム全体がよい状態だ」と充実した表情で話していました。