カタールで
開かれている
陸上の
世界選手権は
男子20
キロ競歩が
行われ、
山西利和選手が
優勝し、
3位以内で
日本選手最上位という
日本陸上競技連盟の
条件を
満たして
東京オリンピックの
代表に
内定しました。
男子20
キロ競歩で
日本選手がメダルを
獲得するのは、オリンピックと
世界選手権を通じて
初めてです。
今大会では男子50キロ競歩の鈴木雄介選手に続き、日本勢2つ目の金メダルです。
山西利和選手とは
陸上男子20キロ競歩の山西利和選手は京都府出身の23歳。
京都大学から実業団に入って2年目です。
高校3年生で出場した世界ユース選手権の1万メートル競歩で優勝、大学に入っても実力を伸ばし、4年生だった去年の日本選手権の20キロ競歩では当時の日本歴代3位となる記録をマークしました。
さらに、去年8月のアジア大会では銀メダルを獲得、ことし3月の国内大会では今シーズンの世界最高タイムをマークして優勝し世界選手権の代表に選ばれました。
速いペースのレースにも対応できるスピード能力の高さに、終盤の競り合いを制する力も身につけ、国際陸上競技連盟の最新の世界ランキングは1位です。
山西「世界一ゴールじゃない」
山西選手は「うれしい気持ちとほっとしている気持ちがある。ただ、まだ次がある。ここで勝ったことで次に見える景色があると思うので、そこに向かっていきたい」と冷静な表情で話しました。
また、「勝つだけでは意味がない。世界一がゴールではなく、その先があるので、それが僕のゴールだと思っている。僕のレースを見て誰かが何かを感じてくれれば競技者みょうりに尽きる」と話しました。
そのうえで、代表に内定した東京オリンピックについては「ほかのオリンピックとは違う意味がある。見て下さる方に何かを感じてもらえればうれしい」と最後まで冷静に話していました。