Actualités japonaises: 北アルプスで“新種きのこ”発見まつたけと同じ分類信州大学

北アルプスきたあるぷすで“新種しんしゅきのこ”発見はっけんまつたけと同おなじ分類ぶんるい信州しんしゅう大学だいがく

Aug 5, 2021 07:08

Furigana

北アルプスきたあるぷすの燕岳つばくろだけなどで信州しんしゅう大学だいがくの研究けんきゅうグループが新種しんしゅのきのこを発見はっけんしました。

信州しんしゅう大学だいがくの研究けんきゅうグループは、おととしからこれまでに北アルプスきたあるぷすの燕つばめ岳だけや西にし穂高ほたか岳だけ、それに中央ちゅうおうアルプスの木曽きそ駒ヶ岳こまがだけ付近ふきんの標高ひょうこうおよそ2500メートルから2600メートルの高山こうざん帯たいで、小ちいさな黄色きいろい傘かさがあるきのこを発見はっけんしました。

研究けんきゅうグループによりますと、見みつかったきのこはまつたけと同おなじキシメジ科かに分類ぶんるいされますが、複数ふくすう回かいにわたるDNA鑑定かんていの結果けっか、これまでに確認かくにんされているきのことは異ことなることがわかったということで、研究けんきゅうグループは今月こんげつ、国際こくさい的てきな学術がくじゅつ雑誌ざっしに新種しんしゅが見みつかったという論文ろんぶんを投稿とうこうする予定よていです。

このきのこはハイマツの林はやしでしか見みつかっておらず、DNAの配列はいれつが北米ほくべいの山岳さんがく域いきに分布ぶんぷするきのこと非常ひじょうに近ちかいということで、研究けんきゅうグループはハイマツと同おなじく、氷河期ひょうがきに分布ぶんぷ域いきが南下なんかし、その後そのごの温暖おんだん化かによって日本にっぽんの高山こうざん帯たいに自生じせいするようになったとみています。

研究けんきゅうグループの山田やまだ明義あきよし准じゅん教授きょうじゅは「分類ぶんるい的てきにはまつたけと同おなじなので、食たべられるか調しらべたい。ハイマツ帯たいが温暖おんだん化かで衰退すいたいすると、このきのこも同おなじような運命うんめいをたどる可能かのう性せいがあり、環境かんきょうの変化へんかにどのように反応はんのうしていくかもみていきたい」と話はなしています。