むかし むかし
むかし むかし
やさしい やぎの おかあさんと 7ひきの こやぎが すんで いました。
ある日おかあさんやぎが
森にたべものを さがしに でかけることになり、
こやぎたちは、るすばんです
おおかみは、おそろしい ガラガラごえで、 手や 足は、まっくろだから、
だまされては、いけないよ!
と、おかあさんやぎは、 こやぎたちに おしえました。
それじゃぁ、いってきま〜す!
いってらっしゃ〜い!
おかあさんやぎが でかけて いくと・・・・
すぐに はらをすかせた おおかみが
7ひきの こやぎたちを くって やろうと、 やって きました。
おかあさんだよ! あけて おくれ!
おみやげも たくさんあるよ!
さぁ、さぁ、はやく!
へんだぞ! へんだぞ!
こんな がらがらごえは、 おかあさんじゃない!
おおかみに ちがいないぞ!
ぜったい あけちゃだめだ
ちくしょう! まってろ! こえを かけて だましてやる!
おおかみは、チョークを かじって こえを かけました。
おや、なんだか のどの ざらざらが とれて、
いい こえに なったぞ!
これで やぎたちを だませるのだ!
おおかみは、はなうたを うたいながら、
また こやぎたちの いえの ドアを たたきました。
おかあさんだよ! あけておくれ!
はやく! はやく!
こやぎたちは、だまされて、 みんな おかあさんだと おもいました。
ところが、二本の くろく 大きな まえ足が のぞいて いたので、
こやぎたちは、おおごえで さけびました。
おおかみの くろい 足だぁ!
あけちゃ だめだ! かえれ! かえれ!
ちきしょう! ばれたか!
おぼえてろよ!
おおかみは、ちえを めぐらし こんどは パンやに いきました。
そして パンやが つかう まっ白い こなを ぬすんで、
それを じぶんの まえ足と うしろ足に ペタペタと ぬりました。
これで、足が まっ白だ! いいぞ! ばっちりだ!
こやぎは、みんな だまされる!
おおかみが、こんどこそは と
よだれを たらし ながら、
また、こやぎの いえの まえに きて いいました。
おかあさんよぉ。
にもつが、いっぱいよ!
おいしい おやつも いっぱいよ!
はやく あけて ちょうだい!
わ〜い! わ〜い! おかあさんだ!
きれいな おこえに まっ白な 足。
こんどこそ まちがい ないぞ! おかあさんだ!
こやぎたちは、まんまと だまされて しまったのです!
こやぎたちが ドアを あけると、
みんな まとめて くってやるぅぅぅぅ〜〜
たいへんだ! おかあさんじゃない!
おおかみだぁ! みんな にげろ〜〜〜ッ
こやぎたちは、とても すばしっこく にげて へやの あちこちに かくれました。
1ぴき目は、キッチンの たなへ・・・
2ひき目は、つくえの 下に・・・・
3びき目は、だんろの 中へ・・・・
4ひき目は、ベッドの下へ・・・
5ひき目は、タンスの ひきだしの 中へ・・・
6ひき目は、ソファーのうしろへ それぞれ かくれました。
ところが、おおかみは、目が よく、 はなも よいので、
つぎつぎに かくれた こやぎたちを 見つけ だしました。
おおかみは、とても おなかを すかして いたので、こやぎたちを
またたくまに つぎから つぎへ 6ぴきの こやぎを のみこんで いきました。
ところが、7ひき目の のんびりやさんは、
ふるどけいの 中で グーグー ねむって いました。
おおかみは、7ひき目の ことは、 すっかり わすれてました。
なにせ、6ぴきも たべたのですから、 もう、おなか いっぱいです
はぁ〜〜〜! くった! くった!
やわらかくて おいしい こやぎたちだった!
おなか いっぱいに なったら、 なんだか すごく ねむくなって きたぞ・・・。
なにも しらない おかあさんやぎが 森から かえって きました。
わたしの かわいい 子どもたち!
おかあさんよ
おいしい ものを たくさん とって きたわ!
おかあさんやぎは、 ドアを たたきましたが、
こやぎたちは うんとも すんとも いいません。
それも、そのはず、6ぴきは、 おおかみの おなかの 中で、
のこりの 1ぴきは、とけいの 中で ねむって いたからです。
おかあさんやぎが、 ドアを あけて 中へ はいると、
ちょうど、とけいが、なりだしました。
あれれ? おかあさん・・・・
あれ? みんな、どこに?
おかあさんやぎは、 7ばん目の こやぎを だきしめました。
おかあさんは、ようやく
みんなが、おおかみに たべられて しまった ことに、 気が ついたのです。
おにいさん、おねえさんたちは、 みんな、たべられて しまったのよ!
えぇ!?
たいへんな ことに なったわ・・・ どうしましょう!
ふたりは、おおかみを さがしに いくことに しました。
すると ツバメが おおかみの いる ところを おしえて くれました。
おかの 上の 木の 下で 大きな おなかを した おおかみが、
グーゴー グーゴー ねむってます。
見ると、おおかみの おなかが グニャグニャと うごいてるでは ありませんか!
ああ、よかった! まだ みんなは、いきてるわ!
おかあさんやぎは、エプロンの ポケットから ハサミを とりだすと
さっそく、おおかみの おなかを ザクザクと きりだしました。
すると、中から つぎつぎと こやぎたちが とびだしました。
わたしの こどもたち! いきてて よかった!
さぁ、こどもたち、こんどは、 石を たくさん ひろって きてちょうだい!
おおかみの おなかに つめるのよ! いそいで!
ハ〜〜〜イ!!
さぁ、こんどは、 おかあさんが ぬいあわせるわよ・・・
こうして おおかみの おなかは、
きれいに あとかたも なく ぬいあがりました。
これで だいじょうぶよ! みんな おうちに かえりましょう!
みんな おみやげを たのしみに いえじに いそぎました。
やがて、おおかみが 目を さましました。
おや? なんだか たべすぎたかな?
とっても のどが かわいて きたぞ・・・。 川まで いって 水 のもう・・・・
おおかみの おなかは、おもたい 石ころが たくさん つまって いるので
うまく はしれず、
おかの 上から コロコロコロと ころがり おちて しまいました。
おかから ころがり おちた おおかみは、 川へ ドボ〜〜ンと おちて しまいました。
ヒエ〜〜ッ! たすけてくれ〜〜! おれは、およげないんだよぉ〜〜!
おおかみは、バシャバシャと
水の 中で、もがいて いましたが、
ついに 力つきて そのまま しずんで いきました。
おかあさんが るすの ときは、 どんな ことが あっても、
ドアを あけては いけませんよ!
おるすばんの ときは、 もう にどと ドアを あけません!
おかあさんは すてきな おみやげを ひとり ひとりに キスをしながら わたしました。
おしまい
むかし むかし
むかし
やさしい やぎの おかあさんと 7ひきの こやぎが すんで いました。
やさしい
おかあさん
ある日おかあさんやぎが
日
おかあさん
森にたべものを さがしに でかけることになり、
さがす
森
でかける
こやぎたちは、るすばんです
おおかみは、おそろしい ガラガラごえで、 手や 足は、まっくろだから、
だから
おそろしい
足
手
ガラガラ
おかみ
まっくろい
だまされては、いけないよ!
だます
いける
と、おかあさんやぎは、 こやぎたちに おしえました。
おかあさん
おしえる
それじゃぁ、いってきま〜す!
じゃぁ
いってき
いってらっしゃ〜い!
てらう
おかあさんやぎが でかけて いくと・・・・
でかける
おかあさん
すぐに はらをすかせた おおかみが
おかみ
7ひきの こやぎたちを くって やろうと、 やって きました。
おかあさんだよ! あけて おくれ!
あける
おくれる
おかあさん
おみやげも たくさんあるよ!
おみやげ
たくさん
さぁ、さぁ、はやく!
はやい
へんだぞ! へんだぞ!
こんな がらがらごえは、 おかあさんじゃない!
おかあさん
こんな
がらがら
おおかみに ちがいないぞ!
ちがい
おかみ
ぜったい あけちゃだめだ
あける
ぜったい
ちくしょう! まってろ! こえを かけて だましてやる!
かける
こえる
だます
ちくしょう
おおかみは、チョークを かじって こえを かけました。
かける
こえる
かじる
チョーク
おかみ
おや、なんだか のどの ざらざらが とれて、
とれる
なんだか
ざらざら
いい こえに なったぞ!
こえる
これで やぎたちを だませるのだ!
おおかみは、はなうたを うたいながら、
うたう
ながら
おかみ
また こやぎたちの いえの ドアを たたきました。
たたく
おかあさんだよ! あけておくれ!
あける
おくる
おかあさん
はやく! はやく!
はやい
こやぎたちは、だまされて、 みんな おかあさんだと おもいました。
おもう
みんな
だます
おかあさん
ところが、二本の くろく 大きな まえ足が のぞいて いたので、
ところが
のぞく
足
大きな
くろい
二
本
こやぎたちは、おおごえで さけびました。
さけぶ
おおかみの くろい 足だぁ!
足
くろい
おかみ
あけちゃ だめだ! かえれ! かえれ!
あける
かえれる
ちきしょう! ばれたか!
きしょう
ばれる
おぼえてろよ!
おぼえる
おおかみは、ちえを めぐらし こんどは パンやに いきました。
こんど
おかみ
めぐらす
そして パンやが つかう まっ白い こなを ぬすんで、
ぬすむ
そして
白い
つかう
それを じぶんの まえ足と うしろ足に ペタペタと ぬりました。
うしろ足
足
これで、足が まっ白だ! いいぞ! ばっちりだ!
まっ白
足
ばっちい
こやぎは、みんな だまされる!
みんな
だます
おおかみが、こんどこそは と
こんど
おかみ
よだれを たらし ながら、
ながら
たらしい
また、こやぎの いえの まえに きて いいました。
まえる
おかあさんよぉ。
おかあさん
にもつが、いっぱいよ!
いっぱい
おいしい おやつも いっぱいよ!
いっぱい
おいしい
はやく あけて ちょうだい!
あける
ちょうだい
はやい
わ〜い! わ〜い! おかあさんだ!
おかあさん
きれいな おこえに まっ白な 足。
まっ白
こえる
きれい
足
こんどこそ まちがい ないぞ! おかあさんだ!
こんど
まちがい
おかあさん
こやぎたちは、まんまと だまされて しまったのです!
しまう
だます
まんまと
こやぎたちが ドアを あけると、
あける
みんな まとめて くってやるぅぅぅぅ〜〜
みんな
まとめる
たいへんだ! おかあさんじゃない!
たいへん
おかあさん
おおかみだぁ! みんな にげろ〜〜〜ッ
にげる
みんな
おかみ
こやぎたちは、とても すばしっこく にげて へやの あちこちに かくれました。
にげる
あちこち
かくれる
とても
1ぴき目は、キッチンの たなへ・・・
目
キッチン
2ひき目は、つくえの 下に・・・・
下
目
3びき目は、だんろの 中へ・・・・
中
目
4ひき目は、ベッドの下へ・・・
下
ベッド
目
5ひき目は、タンスの ひきだしの 中へ・・・
ひきだす
タンス
中
目
6ひき目は、ソファーのうしろへ それぞれ かくれました。
かくれる
ソファー
それぞれ
目
ところが、おおかみは、目が よく、 はなも よいので、
ところが
目
おかみ
つぎつぎに かくれた こやぎたちを 見つけ だしました。
見つける
かくれる
つぎつぎに
おおかみは、とても おなかを すかして いたので、こやぎたちを
おなか
とても
すかす
おかみ
またたくまに つぎから つぎへ 6ぴきの こやぎを のみこんで いきました。
のみこむ
たくま
ところが、7ひき目の のんびりやさんは、
ところが
のんびり
目
やさい
ふるどけいの 中で グーグー ねむって いました。
ねむる
中
グーグー
おおかみは、7ひき目の ことは、 すっかり わすれてました。
すっかり
目
わすれる
おかみ
なにせ、6ぴきも たべたのですから、 もう、おなか いっぱいです
いっぱい
おなか
たべる
なにせ
はぁ〜〜〜! くった! くった!
やわらかくて おいしい こやぎたちだった!
やわらかい
おいしい
おなか いっぱいに なったら、 なんだか すごく ねむくなって きたぞ・・・。
いっぱい
すごい
ねむい
おなか
なんだか
なにも しらない おかあさんやぎが 森から かえって きました。
森
かえって
おかあさん
わたしの かわいい 子どもたち!
かわいい
わたし
子ども
おかあさんよ
おかあさん
おいしい ものを たくさん とって きたわ!
たくさん
おいしい
おかあさんやぎは、 ドアを たたきましたが、
たたく
おかあさん
こやぎたちは うんとも すんとも いいません。
それも、そのはず、6ぴきは、 おおかみの おなかの 中で、
おなか
中
おかみ
のこりの 1ぴきは、とけいの 中で ねむって いたからです。
ねむる
のこる
中
とけい
おかあさんやぎが、 ドアを あけて 中へ はいると、
あける
中
おかあさん
ちょうど、とけいが、なりだしました。
ちょうど
とけい
あれれ? おかあさん・・・・
あれれ
おかあさん
あれ? みんな、どこに?
みんな
おかあさんやぎは、 7ばん目の こやぎを だきしめました。
おかあさん
目
だきしめる
おかあさんは、ようやく
ようやく
おかあさん
みんなが、おおかみに たべられて しまった ことに、 気が ついたのです。
気
みんな
しまう
ことに
たべる
られる
おかみ
おにいさん、おねえさんたちは、 みんな、たべられて しまったのよ!
みんな
しまう
たべる
られる
にいさん
ねえさん
えぇ!?
たいへんな ことに なったわ・・・ どうしましょう!
たいへん
ことに
ふたりは、おおかみを さがしに いくことに しました。
さがす
ふたり
おかみ
すると ツバメが おおかみの いる ところを おしえて くれました。
くれる
すると
おしえる
ところ
ツバメ
おかみ
おかの 上の 木の 下で 大きな おなかを した おおかみが、
上
おなか
下
大きな
木
おかみ
グーゴー グーゴー ねむってます。
ねむる
見ると、おおかみの おなかが グニャグニャと うごいてるでは ありませんか!
うごく
見る
おなか
おかみ
ああ、よかった! まだ みんなは、いきてるわ!
いきる
みんな
おかあさんやぎは、エプロンの ポケットから ハサミを とりだすと
ハサミ
エプロン
とりだす
おかあさん
ポケット
さっそく、おおかみの おなかを ザクザクと きりだしました。
おなか
さっそく
ザクザク
おかみ
きりだす
すると、中から つぎつぎと こやぎたちが とびだしました。
すると
中
つぎつぎ
とびだす
わたしの こどもたち! いきてて よかった!
こども
わたし
さぁ、こどもたち、こんどは、 石を たくさん ひろって きてちょうだい!
石
こんど
ひろう
ちょうだい
たくさん
こども
おおかみの おなかに つめるのよ! いそいで!
いそぐ
おなか
つめる
おかみ
ハ〜〜〜イ!!
さぁ、こんどは、 おかあさんが ぬいあわせるわよ・・・
こんど
おかあさん
ぬいあわせる
こうして おおかみの おなかは、
おなか
こうして
おかみ
きれいに あとかたも なく ぬいあがりました。
あがる
きれい
これで だいじょうぶよ! みんな おうちに かえりましょう!
かえる
みんな
だいじょうぶ
みんな おみやげを たのしみに いえじに いそぎました。
いそぐ
おみやげ
たのしむ
みんな
いえる
やがて、おおかみが 目を さましました。
やがて
さます
目
おかみ
おや? なんだか たべすぎたかな?
すぎる
たべる
なんだか
とっても のどが かわいて きたぞ・・・。 川まで いって 水 のもう・・・・
とっても
かわく
川
水
おおかみの おなかは、おもたい 石ころが たくさん つまって いるので
おなか
おもたい
つまる
たくさん
石ころ
おかみ
うまく はしれず、
はしれる
うまい
おかの 上から コロコロコロと ころがり おちて しまいました。
上
しまう
ころがる
おちる
おかから ころがり おちた おおかみは、 川へ ドボ〜〜ンと おちて しまいました。
川
しまう
ころがる
おちる
おかか
おかみ
ヒエ〜〜ッ! たすけてくれ〜〜! おれは、およげないんだよぉ〜〜!
およげる
くれる
たすける
おおかみは、バシャバシャと
おかみ
水の 中で、もがいて いましたが、
中
水
もがく
ついに 力つきて そのまま しずんで いきました。
力つきる
しずむ
そのまま
ついに
おかあさんが るすの ときは、 どんな ことが あっても、
どんな
おかあさん
ドアを あけては いけませんよ!
あける
いける
おるすばんの ときは、 もう にどと ドアを あけません!
あける
おかあさんは すてきな おみやげを ひとり ひとりに キスをしながら わたしました。
おみやげ
ひとり
すてき
おかあさん
わたす
ながら
おしまい
おしまい
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