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米 ウクライナに1億5000万ドル相当の追加の軍事支援
▼りゅう弾砲の砲弾2万5000発のほか、▼移動式レーダーシステム、▼電波妨害装置などを供与するとしています。
国務省によりますと、アメリカによる軍事支援はことし2月下旬にロシアが軍事侵攻を開始して以降、合わせておよそ38億ドルに上るということです。
また国防総省のカービー報道官は6日の記者会見でアメリカが供与したりゅう弾砲について、6日までにウクライナ軍の兵士220人以上が訓練を終え、現在も150人以上が訓練を行っているほか、移動式レーダーシステムについても兵士15人が使い方の訓練を終えたと明らかにしました。
カービー報道官はウクライナ東部では、ロシア軍とウクライナ軍の間で激しい砲撃戦が起きているほか、制空権をめぐる攻防も続いているとしたうえで、戦況に応じて今後も支援を行っていく考えを強調しました。
そして「唯一残されたアゾフスターリ製鉄所から市民をできるかぎり避難させている。もしロシア軍が市民やけが人などを殺害すればこれ以上の交渉を行うことはできない」と述べ、ロシア側をけん制しました。 そのうえで、停滞しているロシアとの停戦交渉については「最低でも侵攻前の2月23日の状況に戻し、兵士を撤退させることだ。通常なら、そうした状況で初めて交渉を始められるが、ロシア側にしてみれば撤退するためには何かを言う必要があるのだろう。まだすべての『橋』が壊されたわけではない」と述べ、双方にとって交渉の再開が必要だという考えを示しました。
一方、ロシア国防省も6日、声明を発表し「アゾフスターリ製鉄所でウクライナの民族主義者が拘束していた民間人を避難させる作戦が実施された。11人の子どもを含む50人が救出された」と明らかにしました。
ハンガリーのオルバン首相は6日、地元ラジオ局に出演し、石油の輸入量のおよそ65%をロシア産が占めるとして、ほかの産地のもので代替するには製油所の改修に巨額の費用が必要になると説明しました。 そのうえで、石油の価格も上昇するなどとして「EUの制裁案はハンガリー経済に核爆弾を落とすようなもので、受け入れることはできない」と述べ、反対する姿勢を示しました。 エネルギー面でロシアに大きく依存するハンガリーは石油などの制裁には当初から難色を示していて、ロイター通信は、EUが来年末までの猶予期間を検討しているとも伝えています。 しかし、オルバン首相は、ロシアへの依存から抜け出すには5年間は必要だと主張し「EUとの協力と対話に関心はあるが、それはわれわれの事情が考慮されてこそ、可能になる」と述べ、歩み寄りを求めました。 EUによる制裁の実行にはすべての加盟国の同意が必要ですが、同じようにロシアに依存するチェコやスロバキアも猶予期間を求めているとされ、調整は難航も予想されます。
アゾフスターリ製鉄所をめぐり、ロシア国防省は5日から7日までの3日間、一時的に戦闘を停止し、市民が避難するための「人道回廊」を設置すると発表しましたが、「アゾフ大隊」は破壊された車の写真やけがをした兵士と見られる動画を投稿し、ロシア軍が市民の避難を妨害していると批判しています。
ドイツ軍によりますと、りゅう弾砲の射程は30キロで、弾薬によっては40キロの距離からも届くということです。 これに合わせ、来週からドイツ国内でウクライナ軍の関係者に対し、りゅう弾砲を扱う訓練を始めるとしています。 ランブレヒト国防相は「残忍な侵略戦争に勇敢に立ち向かい、成功を収めているウクライナとの連帯を続ける」と述べ、ウクライナを支援する姿勢を強調しました。 ドイツは、ロシアによる軍事侵攻を受け、それまで慎重だった紛争地への武器の供与について方針を転換し、ウクライナへの対戦車兵器や携帯型の地対空ミサイル「スティンガー」などの供与を発表しました。 現地で市民の深刻な被害が明らかになってからは、より強力な兵器を送るべきだという声が議会などで上がり、4月下旬には「対空戦車」と呼ばれる自走式の対空砲の供与も発表しました。
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