福岡県の北九州市では、5月22日までの23日間、新しいコロナウイルスに感染した人はいませんでした。
しかし、5月23日から27日まで5日続けて感染した人がいることがわかりました。全部で22人いて、80代の女性1人が亡くなりました。22人のうち17人はどこで感染したかわかっていません。
北九州市の北橋市長は28日、「このままだと、感染する人がもっと増えてしまう。ウイルスが広がらないようにしたい」と言いました。
22人のうち12人はお年寄りです。お年寄りが一緒に生活する建物の中で、たくさんの人が感染する「クラスター」が起きることが心配です。厚生労働省は、クラスターの専門家たちを北九州市に送って調べています。
感染が続いているため、北九州市は28日、文学館や小倉城など市の43の建物を閉めました。そして、生活に必要なとき以外、出かけないように市民に言っています。