そして11日にちから、山手やまて線せんとしては初はじめて乗客じょうきゃくを乗のせた営業えいぎょう列車れっしゃで自動じどう運転うんてんの実証じっしょう運転うんてんを行おこなうことになり、最初さいしょの列車れっしゃが午後ごご4時じ前まえに品川しながわ区くの大崎おおさき駅えきを出発しゅっぱつしました。

列車れっしゃは、通常つうじょうと同おなじ11両りょう編成へんせいで、JR東日本ひがしにっぽんが独自どくじに開発かいはつしたATO＝自動じどう列車れっしゃ運転うんてん装置そうちが搭載とうさいされ、車両しゃりょうの先頭せんとうなどに「ATO」という文字もじが入はいっています。

運転うんてん士しは各駅かくえきを出発しゅっぱつする際さいにボタンを押おすだけで、加速かそくや減速げんそく、停車ていしゃは自動じどうで行おこなわれ、1周しゅう34.5キロの山手やまて線せんを走行そうこうしていました。

高架こうか上じょうを自動じどうで走はしる東京とうきょうの「ゆりかもめ」などの新しん交通こうつうシステムと違ちがい、山手やまて線せんはホームドアのない駅えきや踏切ふみきりが残のこり、人ひとや車くるまが線路せんろ内ないに入はいった際さいの対応たいおうが必要ひつようになります。

加くわえて、1日にち平均へいきん76万まん人にんが利用りようし、ラッシュ時じには3分ふんに1本ほんという過密かみつダイヤで、こうした環境かんきょうでの自動じどう運転うんてんの実証じっしょう運転うんてんは国内こくないでは例れいがないということです。

JR東日本ひがしにっぽんは、装置そうちを搭載とうさいした2つの列車れっしゃを今後こんご2か月かげつ間かんで合あわせて1000周しゅうほど走行そうこうさせ、運転うんてん機能きのうや安全あんぜん対策たいさく、それに省エネしょうえね性能せいのうなどのデータを集あつめることにしています。

そのうえで▼2028年ねんごろの山手やまて線せんのすべての列車れっしゃへの自動じどう運転うんてんの導入どうにゅうを目指めざし、▼2030年ねんごろには運転うんてん士しだけのワンマン運転うんてんを、▼将来しょうらい的てきには運転うんてん士しも乗のらず、係員かかりいんだけが乗務じょうむする運転うんてんも実現じつげんさせたいとしていて、今回こんかいの実証じっしょう運転うんてんは鉄道てつどう自動じどう化かの加速かそくにつながるか、試金石しきんせきとして注目ちゅうもくされます。