ことし
7月、
岐阜市で
中学3年の
男子生徒がいじめを
苦に
自殺したとみられる
問題で、
岐阜市教育委員会の
第三者委員会は「
同級生からのいじめを
主な
要因とする
自殺で、
学校の
不十分な
対応でいじめが
激化した」とする
報告書を
公表しました。ことし
7月、
岐阜市で
中学3年の
男子生徒が
マンションから
転落して
死亡し、
自宅からいじめを
示唆する
メモが
見つかりました。
この問題を調査してきた岐阜市教育委員会の第三者委員会は23日、報告書を公表し、「生徒が残したメモや聴き取り調査の結果、生徒の死は自殺と判断した」としました。
そのうえで、同級生が男子生徒に対して、平手打ちをしたり、学校のトイレの便器の前で土下座をさせたりした34件の行為をいじめと認定し、自殺の主な要因は、いじめが日を追うごとに激しくなったことだと指摘しました。
そして、ほかの生徒から訴えがあったのに、教員間の情報共有や連携が不十分で、いじめの激化を止められなかったと結論づけました。
一方、生徒が通っていた中学校では23日夜、保護者に報告書の内容を説明する会が開かれ、市教育委員会によりますと、保護者からは「ほかの生徒からいじめの訴えがあったのに、教員が気付けなかったとは考えられない」といった批判の声や、「今いる生徒たちがいい学校生活を送れるよう努力してほしい」といった要望があったということです。
学校で24日、校長とそれぞれの学級の担任が報告書の内容を生徒に説明するということです。
説明会参加の母親「不安が残る」
保護者説明会に参加した母親は「出席者から、先生どうしの風通しが悪かったのではないかと質問が出た。私もそう思った」と話していました。
また、別の母親は「警察が書類送検するようなことが起きているのに、今後どんな対応をするのか説明の内容が薄く、わからなかった。子どもがいるので不安が残ります」と話していました。