サウジアラビアを
訪れている
安倍総理大臣は、
このあと、サルマン
国王と
会談し、
中東情勢の
安定化に
向けた
外交努力の
重要性を
強調するとともに、
自衛隊派遣の
目的などを
説明し、
理解を
求めたい
考えです。
これに
先立って
行われた
会談で、ファイサル
外相は
安倍総理大臣に対し、
日本の
自衛隊派遣の
決定を
歓迎する
意向を
示しました。
中東歴訪最初の訪問国サウジアラビアを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の12日午後4時すぎから首都リヤドにある迎賓館でファイサル外相と会談し、一連の日程をスタートさせました。
会談の冒頭、安倍総理大臣は、中東情勢の緊張の高まりを深く憂慮しているとしたうえで、「日本政府として、地域の緊張緩和、情勢の安定化に向けて関係国とも連携しつつ、粘り強く外交努力を続けていく考えだ。アラブ世界、そしてイスラム世界の盟主であるサウジアラビアとも緊密に連携していきたい」と述べました。
また、安倍総理大臣が、中東地域への自衛隊派遣について説明したのに対し、ファイサル外相は、日本の決定を歓迎する意向を示しました。
安倍総理大臣はこのあと、サルマン国王との首脳会談に臨むことにしていて、サルマン国王との首脳会談は、2017年3月以来3回目となります。
スンニ派の大国サウジアラビアは、シーア派の大国イランと4年前に国交を断絶し、その後も緊張状態が続いていて、安倍総理大臣としては情勢の安定化に向けた外交努力の重要性を強調し、サウジアラビアに対し、イランとの緊張緩和に向けた取り組みを促したい考えです。
また、自衛隊派遣については、日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集態勢を強化するためだという日本政府の考えを説明し、理解と協力を得たい考えです。