東京オリンピックの
マラソンの
会場移転にともない、
大会組織委員会は、
全額払い戻しと
なる男子マラソンのチケットの
購入者に対し、ことし
5月に
国立競技場で
行われる
陸上の
テスト大会のチケットを
優先的に
購入できるようにする
措置を
発表しました。
東京オリンピックの
マラソンは、
猛暑の
影響を
懸念した
IOC=
国際オリンピック
委員会の
意向で
急きょ
会場が
札幌に
移ることになりました。
札幌では大規模な観客席を設けることができないことから、新たなチケットは販売されず、国立競技場で観戦するはずだった、すでに販売されているチケットの取り扱いが焦点となっていました。
組織委員会は10日、チケットの払い戻しなどの詳細を発表し、女子砲丸投げ決勝などを含んだチケットになっている女子マラソンについては、チケットの席種に応じて代金の一部を払い戻し、砲丸投げなどほかの競技をそのまま観戦できるとしました。
ただ、希望すれば全額払い戻しにも応じるということです。
一方、マラソンのみのチケットとなっていた男子マラソンについては、全額を払い戻すとともに、ことし5月5日と6日に国立競技場で行われる陸上のテスト大会のチケットを優先的に購入できるようにするということです。
オリンピックではなくテスト大会のチケットを買えるようにすることについて、組織委員会マーケティング局の鈴木秀紀次長は「大変心苦しく思っている。払い戻しの規模を考え、現実的な対応となった」と話しています。
対象となる購入者は、男子マラソンがおよそ8800人、女子マラソンがおよそ5800人となっていて、ことし4月以降に払い戻しが行われます。