能登半島地震で被災し、金沢市にある施設に集団避難していた石川県珠洲市の中学生たちが、およそ2か月の滞在を終えて地元へ戻りました。
新学期からは元の学校での授業が始まるということです。
地元へ戻ったのは、金沢市にある医王山スポーツセンターに集団避難していた珠洲市の2つの中学校に通う1年生と2年生、あわせて38人です。
およそ2か月の滞在を終えた生徒たちは、21日午後、関係者らの見送りを受けてバスで出発しました。
午後4時すぎに到着した珠洲市民図書館では解散式が行われ、生徒を代表して緑丘中学校2年の濱田真桜さんが次のようにあいさつしました。
「親元を離れての生活で最初は不安でしたが徐々に慣れて楽しく過ごすことができました。今回の経験を生かして今度は私たちが恩返しをできるように頑張ります」
これに対し、出迎えた珠洲市の吉木充弘教育長は。
「たくさんの人の支援をもらいながらの生活だったと思います。この恩をこれからみなさんがいろいろな人につなげて下さい。一緒に力を合わせて頑張りましょう」
生徒たちは、22日、それぞれの学校で開かれる終業式に出席し、新学期からは元の学校で授業を受けるということです。
男子生徒の1人は「地震の前までできていたことができず大変でしたが、みんなで過ごせて安心でした。珠洲に戻り、親と会えてほっとしています。これから部活も勉強も頑張りたいです」と話していました。