日本新聞: 北朝鮮キム総書記のバッジ朝鮮労働党幹部ら着用初確認

北朝鮮きたちょうせんキム総そう書記しょきのバッジ朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう幹部かんぶら着用ちゃくよう初はつ確認かくにん

Jun 30, 2024 12:06

Furigana

北朝鮮きたちょうせんで開ひらかれた朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとうの重要じゅうよう会議かいぎで演説えんぜつした幹部かんぶたちが、キム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）総そう書記しょきをあしらったバッジを着用ちゃくようしているのが、初はじめて確認かくにんされました。ことし40歳さいになったとされるキム総そう書記しょきの偶像ぐうぞう化かに拍車はくしゃがかかっているとみられています。

30日にち付づけの北朝鮮きたちょうせんの朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう機関きかん紙し「労働ろうどう新聞しんぶん」などは、29日にち開ひらかれた党とうの重要じゅうよう会議かいぎ、中央ちゅうおう委員いいん会かい総会そうかいの2日にち目めの様子ようすを撮影さつえいした写真しゃしんを掲載けいさいしました。

この中なかで、演説えんぜつした幹部かんぶたちが、スーツ姿すがたのキム・ジョンウン総そう書記しょき1人にんをあしらった「肖像しょうぞう記章きしょう」と呼よばれるバッジを胸むねに着用ちゃくようしているのが初はじめて確認かくにんされました。

北朝鮮きたちょうせんでは、最高さいこう指導しどう者しゃへの忠誠ちゅうせいをあらわす「肖像しょうぞう記章きしょう」を身みにつけることが義務ぎむづけられていて、これまでは主おもに、祖父そふキム・イルソン（金きむ日成いるそん）氏しと父ちちキム・ジョンイル（金きむ正日じょんいる）氏しの2人にんが一緒いっしょにあしらわれたものが着用ちゃくようされていました。

これに先立さきだって、先月せんげつには党とう幹部かんぶを養成ようせいする学校がっこうに、キム総そう書記しょきの肖像しょうぞう画がが先代せんだい2人にんのものと並ならんで掲かかげられている様子ようすが公開こうかいされていました。

キム総そう書記しょきは、ことし1月つきで40歳さいになったとされ、最高さいこう指導しどう者しゃになってから10年ねん余あまりを経へてキム総そう書記しょきの偶像ぐうぞう化かに拍車はくしゃがかかっているとみられています。

一方いっぽう、キム総そう書記しょきは、29日にちの会議かいぎで重要じゅうよう演説えんぜつを行おこない、ことし上半期かみはんきの成果せいかなどを振り返ふりかえった上うえで下半期しもはんきの事業じぎょうの課題かだいを示しめしたと伝つたえられていて、軍事ぐんじや外交がいこうなどをめぐってどのような言及げんきゅうがあったのか注目ちゅうもくされます。