ホンダと日産にっさん 車くるまを制御せいぎょする車載しゃさいOSを新あらたに開発かいはつ 共通きょうつう化かを検討けんとう

ホンダと日産にっさん自動車じどうしゃは、ことし3月つき、車くるまの電動でんどう化かなどの包括ほうかつ的てきな協業きょうぎょうに向むけて検討けんとうを始はじめる覚書おぼえがきを結むすび、具体ぐたい的てきな協議きょうぎを進すすめてきました。

関係かんけい者しゃによりますと両社りょうしゃはその一環いっかんとして、車くるまを制御せいぎょするソフトウエアを共通きょうつう化かする検討けんとうを進すすめているということです。

従来じゅうらい、個別こべつに制御せいぎょしてきた機器ききを統合とうごう的てきに制御せいぎょできる車載しゃさいOSを新あらたに開発かいはつし、さらに、アクセルやブレーキなどの装置そうちや、運転うんてん支援しえんシステムなどをつなぐ基本きほん的てきな設計せっけいについても共通きょうつう化かする方向ほうこうです。

EV＝電気でんき自動車じどうしゃや自動じどう運転うんてん技術ぎじゅつなどによって車くるまの制御せいぎょが複雑ふくざつになるなか、アメリカのテスラや中国ちゅうごくのBYDはすでに車載しゃさいOSの実用じつよう化かで先行せんこうしています。

ホンダと日産にっさんは、ソフトウエアの分野ぶんやで幅広はばひろく共通きょうつう化かを進すすめることで、開発かいはつや機器ききの組み込くみこみなどのコストの削減さくげんにつなげ、世界せかいでの競争きょうそう力りょくを高たかめる狙ねらいです。

両社りょうしゃは、どのような開発かいはつ体制たいせいにするかなど協議きょうぎを進すすめていて、さらにEV向むけの電池でんちや駆動くどうシステムなどの分野ぶんやにも協業きょうぎょうの範囲はんいを広ひろげる検討けんとうを進すすめています。

次世代じせだいの車くるまをめぐっては、ソフトウエアの分野ぶんやが世界せかい競争きょうそうの行方ゆくえを左右さゆうするとみられています。

アメリカのテスラは、自社じしゃ開発かいはつした車載しゃさいOSを搭載とうさいした車くるまをアメリカで2012年ねん、日本にっぽんでは2014年ねんから販売はんばいし、実用じつよう化かで先行せんこうしてきました。

中国ちゅうごくのBYDも、自社じしゃ開発かいはつした車載しゃさいOSを共通きょうつうソフトと位置いちづけ、運転うんてん支援しえんなどの機能きのうのアップデートでも実用じつよう化かし、対抗たいこうしています。

こうしたなか、日本にっぽんメーカーでは、トヨタ自動車とよたじどうしゃが車載しゃさいOSの自社じしゃ開発かいはつを進すすめていて、ほかのメーカーへの供給きょうきゅうも含ふくめて来年らいねん、世界せかいに展開てんかいする車種しゃしゅへの搭載とうさいを目指めざしています。

実用じつよう化かで先行せんこうする海外かいがいメーカーに対にたいして、日本にっぽんメーカー各社かくしゃが今後こんご、スピード感かんを高たかめながらどのような戦略せんりゃくを進すすめていくかが焦点しょうてんとなっています。